日々の雑感 [2000/05-06]

遂に5月です。5月の後半にはめちゃくちゃ可愛い子うさぎに会えるのが楽しみ。 ^_^)
6月には、その子うさぎがうちに来てしまってもう大変。このHPのあやしい雰囲気も危うし。


Meeting

今回はちょっと備忘録的にJames Turrellの"Meeting"という作品について書いておきます。
ニューヨークのブルックリンのP.S.1 (25 Jackson Ave. 11101, Tel:718-784-2084,
E-mail:mail@ps1.Org, URL:http://www.ps1.org, Open: Wed-Sun 12-18)の屋外にある天井のない四角い部屋から四角く切り取られた空を眺めると言う作品。
[2000/6/24]

Agua Gala

渋谷の池尻大橋のマンションの一室のようなGambettaにAgua Galaの「魚眼レンズ・アパルトマン」を観に行ってきました。Agua Galaは以前に桜木町のランドマークホールで観たことがあります。何人かの観客参加型ながら、ホールが大き過ぎて(物理的には小さいのですけど ^_^)、期待したほどの印象はなかったです。
今回は18名限定ということで再び観に行ってきました。コンクリートで固められた小さな部屋の周りに細かい穴の開いた金属の板があり、観客はその板越しに床の上のブロックに座るようになっていました。
内容は例によって良くわからなかったです、恐らく最初の独白の部分が鍵だと思うのですけど。ただ、あやしい雰囲気は面白かったですし、音の構成は良かったと思います。鎖のついた大きな鉤の落ちる音、逆立ちした女性のハイヒールの踵がブロックの壁にぶつかる音、皮のスカートに手を打ち付ける音、割れるような笑い声、水の落ちる音。
観客の数が18名と少ないことで、傍観者的に観るのではなく、作品にちゃんと向き合わなければならないことを強く感じました。
[2000/6/24]

くすり

知覚の探求ということを考えると、感覚器官を通しての刺激には限界がありそうだ。
最終的には脳内の電気化学的変化をどうするかということに帰着するから、直接的な電気刺激とかクスリが効くように思う。
しかし、クスリの調合でアートができるかにはかなり疑問がある。
クスリの効果に個人差が大きいのと、細かいコントロールができないのが欠点であろう。
[2000/6/11]

びっくりマウス

岩井俊雄+うるまでるびのPS2用のお絵かきゲーム「びっくりマウス」をスパイラルホールで触ってきました。
岩井さんの作品は昔から好きだったんだけど、これは漫画家のうるまさんとでるびさんとのコラボレーションという感じで、とっても楽しいものに仕上がっていました。
基本的にはお絵かきなんだけど、いろんな面白い仕掛けがあって、しかもサウンドとの絡みも面白いです。
カーソルのキャラクターの絵を描くときの表情とかも良いですし、USBマウス2個で二人でセッション風に遊べるところも良かったです。
いずれにせよ、「びっくりマウス」はPS2でUSBを使った最初の作品(?)というところに意義があります。
USBに繋がっているのがマウスというのがちょっと寂しいですけど。 ^_^)
様々な新しいインタフェース機器をUSBに繋いだ面白い作品ができることによって、新しいコンピュータエンタテインメントの可能性がどんどん広がって行けば良いと思います。
[2000/6/6]

モネと水

確かモネが「水を描くのは難しい」と言っていたような。
ガラス窓の外の夜の風景を眺めながら、ぼんやりと考えていたら気がついた。
絵画はその平面上に焦点距離はひとつしかないけれども、水を見るときには複数の焦点距離がある。
ガラス窓を表現するには、ガラスの向こうの景色、ガラスの表面の汚れなど、ガラスに反射して映った室内の様子、これらの焦点距離の異なるものを同じ場所に描かなければならない。
同じように水を表現するときには、水の中の様子、水の表面の様子、水に反射して映ったものを同じ場所に描かなければならない。
どれかに焦点を合わせれば他のものは見えなくなってしまう。
[2000/5/27]

本当の色

オーラソーマのボトルを買った怪しげなお店からのダイレクトメールを眺めていたら、3原色の光源によりすべての色の光を発生できるイタリア製のランプが載っていた。
このイエロー、シアン、マゼンタの3原色の光源により、世界のすべてのものの色が表現できるらしい。
これっておかしい。
イエロー、シアン、マゼンタは減法混色の3原色であり、これは絵の具とか光を反射するものの色のお話、赤、緑、青が加法混色の3原色であり、これがTVとか発光するものの色のお話。
ランプなら加法混色の3原色で説明しなければならない。
でも、減法混色も加法混色も人間の色の知覚のお話で、物理世界の色のお話ではない。
人間の目の網膜には、加法混色の3原色の赤、緑、青のそれぞれの色に主に反応する3種類の細胞があり、これらの細胞の反応の強さで色を識別しています。
物理世界の色は、波長の違いによって波長の長い赤から短い紫への虹のようなスペクトルとなっています。
従って、人間が知覚する色と物理世界の色とは異なっています。
人間の目には赤と緑が混合された「黄色」と、物理世界の波長が570nmの黄色とを識別できません。
どちらも赤に主に反応する細胞と緑に主に反応する細胞が反応してしまうからです。
もうひとつ面白いことは、通常は3原色を用いて色相環が表現され、色は3原色の間を環状に連続して変化していきます。
しかし、物理世界に存在する色は環状ではなく、スペクトルとして直線状に変化していきます。
つまり、色相環の青から赤への連続性、より正確には紫から赤への連続性は人間の知覚に依存したもので実際には存在しないのです。
[2000/5/27]

自殺

やっとのことで『完全自殺マニュアル』を読み終わりました。
読んでいる途中で気分が悪くなりそうだったのは、まだ自殺するには早いということかもしれません。しかし、自分の一生は自分でΓ碍山Γ碍雌Γ碍使Γ碍詩・踉殺3兄襪靴燭い發里任后粘釮阿蕕ヲサ飛び降り逅」で空を飛んでみたい気もしますけど、後片付けをする人にあまり迷惑をかけたくないので・髟阡擦笋辰僂ヲサ首吊り逅」というところでしょうか。それよりも遺体を宗教的でない方法で処分したいので、葬式をしないでちゃんと焼却してくれる火葬場を、生きているうちに探さなければ。
[2000/5/8]

お守り

お守りって、どうしてありがたいのだろうかと、考えたことはないですか?
子供の頃、中に何が入っているのか知りたくて、お守りをばらしてしまったことがあります。
でも、子供だったので、バチ(罰)が当たらないかとどきどきしながら、開けた思い出があります。
しかし、中から出てきたのは、紙切れとか金属の板とかで、がっかりした覚えがあります。
こんなつまらないものが、自分を守ってくれると思って、ありがたがっているんだと。
[2000/5/5]

歴史嫌い

子供の頃は寺や神社に囲まれて慣れ親しんだものの、何故か歴史嫌いです。
賢い友達が言うには、寺とか神社は権力の象徴で、民衆を搾取して作られたらしい。
その権力の象徴という言葉がずっと頭に残っていて、 学校で習う歴史は権力の歴史に過ぎないから嫌いになった。
歴史はいっぱいあると思う、民衆の歴史、科学の歴史、文化の歴史、個人の歴史、細胞の歴史、遺伝子の歴史、ウイルスの歴史、植物の歴史、石の歴史、炭素の歴史、数え上げたらきりがない。
でも、すべての歴史は悠久の宇宙の時間の中で消え去って跡形も残らない。
だから自分の歴史は大切にしたいと思う。
[2000/5/5]


HOME / profile