VirtualPC-Benchmark

～ベンチマーク結果～

～The Connectix Virtual PC for OS X Test Drive～

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・使用しているベンチマークソフト

「HDBENCH」はHDBENCH NETのホームページ：http://www.hdbench.net/
「Super_pi」は東京大学金田研究室が制作：ftp://pi.super-computing.org/windows_jp/より
「がんぶるベンチ」／「雛鳥ベンチ」：スタジオブルームより
　※：がんぶるベンチは現在(2001/05/12)削除されている。

　以上で入手が可能です。
　また、インターネット上の「ソフトウェア」サイトや、各コンピューター雑誌での入手も可能のようです。

　「HDBENCH」は、CPUの計算能力、描画の能力、ディスクのアクセス速度(KB/sec.)、メモリーへのアクセスをそれぞれ計算します。
　「Super_pi」は、単純に「π」計算を行い、指定された桁数を計算するまでの早さを測定します。CPUの計算能力の単純な比較が可能となります。
　「がんぶるベンチ」は、シューティングゲームをベースとしたベンチマークソフト。fpsを測定します。

　各測定に共通する設定

使用ドライブは「Ｃドライブ」で容量は「固定」。Version4.0xで使用しているドライブをコピーし、これに「Virtual PC 006 Additions」を入れてアップデートしたものを使用。同一HDDに全てのアプリを入れてある(DirectX 7.0a)。
MacOS Xの「Application」フォルダ内の「VirtualPC」フォルダ内に使用ドライブをコピーしてそれを使用する。
VirtualPCの起動をして、すぐさま測定する。
VirtualPCの初期設定で「ネットワーク」を「不使用」、「MMX」の使用項目は「不使用」。（FMサウンドは、音を使用しないのでON/OFF無関係と判断）
使用OSはWindows95 OSR2
HDBENCHは640*480で256色と、800*600で16bitの２種。Super_piは640*480の256色で統一
現行の仕様のため、MacOS X版ではWindowモードのみ計測。比較のための4.02の条件などは、別途ログを参照。
Super_piの測定は全てバージョン1.25
計測中には一切手を触れない
HDBENCHのDISK項目はCドライブのデフォルト値を使用。

※：β版のためあらゆる不具合が起きても自己責任の上で！　バックアップは必ず取りましょう！

・VirtualPC for OS X Test Drive

**環境その１**
機種	CPU	2nd Cache	内臓メモリー	MacOS	HDD接続環境	Video Card
PowerMacG4(DVD model)	PowerPC G4/350MHz	1MB(175MHz)	576MB	MacOS X 10.0.4	内臓Ultra ATA/66(40GB) （半分に分割済み）	GeForce2MX (ELSA GLADIAC MX)
VirtualPC	VPC稼働OS	HDDイメージ	Winodwsメモリー	VRAM割当	ベンチソフト	Formatter
OS X Test Drive (4.0.5)	Windows95 OSR2	300MB （同一HDDイメージ上）	64MB	4MB	HDBENCH2.61 HDBENCH3.30 Super_pi がんぶるベンチ雛鳥ベンチ	ドライブ設定2.0.3

結果

**HDBENCH 2.61**
	ALL	浮動小数点	整数演算	メモリー	矩形	円	テキスト	スクロール	DirectDraw	READ	WRITE
今回(640*480)	7077	21996	18772	9799	4002	710	2818	173	8	3758	4386
4.02	7637	21603	18405	11083	3868	947	4071	176	10	8414	3318
今回(800*600)	7043	22008	18772	9849	3924	1045	2554	98	8	3609	4336
4.02	7545	21845	18613	11149	3870	693	3115	93	8	8476	3655

※：640*480は256色、800*600は16bit

**HDBENCH 3.30**
	ALL	CPU		メモリー			VIDEO					DISK
	ALL	Integer	Float	Read	Write	Read&Write	Rectangle	Text	Ellipse	BitBlt	DirectDraw	READ	WRITE	Copy
今回(640*480)	5476	11700	11238	6856	14589	9213	2315	2361	458	312	8	8718	5046	1191
4.0.2	6739	11625	11193	7109	16123	9813	2337	2553	451	337	10	12162	6963	2783
今回(800*600)	5492	11729	11256	6645	14998	9213	1954	2328	497	100	7	8788	5075	1287
4.02	6702	11613	11214	7417	16224	9813	2115	2375	491	94	9	12041	6965	2758

※：640*480は256色、800*600は16bit

**Super_pi**
エラーのため計測できず

**がんぶる　ベンチ(fps)**
	総合評価	4.02-J
Window	20.0	25.0

ウィンドウモードのみの比較。

**雛鳥ベンチ(体/sec)**
	今回	4.02-J
VS	9421	9521
MS	8839	8084
AS	3122	3172

ウィンドウモードのみの比較。

・コメント
　Connectix社より出た、MacOS X対応のβ版。これゆえ、動作の保証はないので、全て自己責任で行ってください。

　諸動作は意外と変わらない印象もありましたが、再描画などと言う点でのチューンが足りないようで、やや遅い感じがしました。
　ベンチ上の様子を見ると、CPU関係は変わらないものの、メモリー関係はやや下落。描画関係も全体的に下落している様に見えます。特にテキスト関係はベンチ上では落ちが激しい様です。また、DirectDraw関係も下落していますので、全体的に描画は「落ちた」と判断することが出来ます（がんぶるベンチの5fps下落はかなり大きい）。ただ、雛鳥ベンチなどを見ると余り変わらない部分もあるようですので、「ほぼ完成」「未完成」「チューン不足」と言う部分がいろいろとあるのかも知れません。
　また、現行ではディスク関係の性能も落ちていまして、特にREADの下落具合が大きいと言えます。実際、使用の上でもディスク関係は足を引っ張っている感があります。これはノートン先生の言う「極度の断片化」が影響しているのかも知れませんが.......チューン不足でしょうね、多分。

　尚、Super_piは起動して実際に計算に入るとエラーを起こしました。
　このため、このバージョンの使用の際には、互換性などに気をつける必要があるのではないかと思われます。この様なほかにも諸問題は起こる可能性がありますので、あくまでもテスト程度の使用に止めたほうが良いようです。少なくとも、バックアップを取る必要はあると思います。

　取りあえず、機能制限（CD-ROM関係、USB関係、ネットワーク関係、ファイルのやり取りなど）も大きい為に本格的に使用することはありませんが。
　β版としてはまぁこんなものでしょう。この先しっかりとチューンだのしてくれれば結構楽しみにできるのではないかとも思います。

**環境その２**
機種	CPU	2nd Cache	内臓メモリー	MacOS	HDD接続環境	Video Card
PowerMacG4(DVD model)	PowerPC G4/350MHz	1MB(175MHz)	576MB	MacOS X 10.0.4	内臓Ultra ATA/66(40GB) （半分に分割済み）	GeForce2MX (ELSA GLADIAC MX)
VirtualPC	VPC稼働OS	HDDイメージ	Winodwsメモリー	VRAM割当	ベンチソフト	Formatter
OS X Test Drive (4.0.6)	Windows95 OSR2	350MB （同一HDDイメージ上）	64MB	4MB	HDBENCH2.61 HDBENCH3.30 Super_pi がんぶるベンチ雛鳥ベンチ	ドライブ設定2.0.3

結果

**HDBENCH 2.61**
	ALL	浮動小数点	整数演算	メモリー	矩形	円	テキスト	スクロール	DirectDraw	READ	WRITE
4.0.6(640*480)	7013	21292	18530	9827	4061	598	3939	178	8	3732	3778
4.0.5	7077	21996	18772	9799	4002	710	2818	173	8	3758	4386
4.0.6(800*600)	6873	21646	18521	9845	3916	938	2524	91	8	3614	3734
4.0.5	7043	22008	18772	9849	3924	1045	2554	98	8	3609	4336

※：640*480は256色、800*600は16bit

**HDBENCH 3.30**
	ALL	CPU		メモリー			VIDEO					DISK
	ALL	Integer	Float	Read	Write	Read&Write	Rectangle	Text	Ellipse	BitBlt	DirectDraw	READ	WRITE	Copy
4.0.6(640*480)	5704	11567	11104	6593	14997	9402	2197	2347	450	299	8	8659	5196	2529
4.0.5	5476	11700	11238	6856	14589	9213	2315	2361	458	312	8	8718	5046	1191
4.0.6(800*600)	5667	11556	11079	6697	14990	9401	1931	2326	475	103	7	8615	5199	2476
4.0.5	5492	11729	11256	6645	14998	9213	1954	2328	497	100	7	8788	5075	1287

※：640*480は256色、800*600は16bit

**Super_pi**
エラーのため計測できず

**がんぶる　ベンチ(fps)**
	総合評価	4.0.5
Window	19.8	20.0

ウィンドウモードのみの比較。

**雛鳥ベンチ(体/sec)**
	今回	4.0.5
VS	9192	9421
MS	8392	8839
AS	2987	3122

ウィンドウモードのみの比較。

・コメント
　Connectix社より出た、MacOS X対応の最新β版。これゆえ、動作の保証はないので、全て自己責任で行ってください。

　起動の遅いと報告のあったWindows2000への改善や、ネットワーク関係の改善を行ったバグフィクス版らしい。機能的な変更は他は特になし。よって、現在もフルスクリーンにはできないし、CD-ROM関係、Mac-Win間のやり取りなども制限があります。
　ベンチマークの数字としては、がんぶるは特に変わらない（誤差程度？）様だが、雛鳥ベンチが落ち気味の傾向。ただし、HDBENCHなどでは描画関係はそう変わらない様です。もっとも、やはり描画が通常操作でも手間取っているようで、やや「重い」感じは変わりません。
　CPU関係はHDBENCHで見る限りやや下落傾向ですが、大きな変化は感じられません。
　disk関係を見ると、HDBENCH261ではWRITEに下落の傾向が見られますが、HDBENCH330ではそう大きな変化はありません。ただ、Copyの項目が倍増していまして、そこら辺でのチューンがなされた可能性はあります。

　尚、Super_piは今回も起動できませんでした。
　ただし、エラーの感じが前回と違っているので、内部的にはいろいろと変わってきていることが推測できます。まぁ、今回はWindows2000/NTが中心の改善のようで、Win95上ではそれほど出ている感じではありません。

　以上を総括すると、全体的にはまだMacOS9.1Jでのバージョンにはまだまだ、といったものがあります。が、内部で少しずつ変更があるようですので、先がどうなるか、というのは楽しみかもしれません。
　少なくとも、製品版になるときには同等以上のパフォーマンスを期待したいものですが.........最終的にはCocoa版も.....
＃過去にPCエミュレーター掲示板で出た、解像度固定ながらも、描画でハードウェアアクセラレーションをかけられる様になるオプションがついてくれるとかしてくれるとうれしいんですが........
＃Windowモードと併用すれば、強力なメリットになると思うんですけどね........

　そうそう。
　このバージョンでは、VPCのリストから起動させる際に、上のベンチのセットを起動させようとしたところ、そのまま「起動中」→「終了中」と出ていきなり終了させられてしまうケースが起きました。
　何度かやるか、一端VPCを終了させて再度起動させる、セットの設定を一度開くなどいろいろとやっていたらまた起動できるようになりました。
　ここら辺、バグかもしれませんのでご注意を。

**環境その３**
機種	CPU	2nd Cache	内臓メモリー	MacOS	HDD接続環境	Video Card
PowerMacG4(DVD model)	PowerPC G4/350MHz	1MB(175MHz)	576MB	MacOS X 10.1	内臓Ultra ATA/66(40GB) （半分に分割済み）	GeForce2MX (ELSA GLADIAC MX)
VirtualPC	VPC稼働OS	HDDイメージ	Winodwsメモリー	VRAM割当	ベンチソフト	Formatter
OS X Test Drive (4.0.6)	Windows95 OSR2	350MB （同一HDDイメージ上）	64MB	4MB	HDBENCH2.61 HDBENCH3.30 Super_pi がんぶるベンチ雛鳥ベンチ	ドライブ設定2.0.7

結果

**HDBENCH 2.61**
	ALL	浮動小数点	整数演算	メモリー	矩形	円	テキスト	スクロール	DirectDraw	READ	WRITE
10.1(640*480)	7122	22471	19185	10432	4349	180	2989	190	8	3795	3822
10.0.4	7013	21292	18530	9827	4061	598	3939	178	8	3732	3778
10.1(800*600)	7226	22479	19086	10306	4039	874	3504	92	8	3924	3813
10.0.4	6873	21646	18521	9845	3916	938	2524	91	8	3614	3734

※：640*480は256色、800*600は16bit

**HDBENCH 3.30**
	ALL	CPU		メモリー			VIDEO					DISK
	ALL	Integer	Float	Read	Write	Read&Write	Rectangle	Text	Ellipse	BitBlt	DirectDraw	READ	WRITE	Copy
10.1(640*480)	5911	12030	11567	7312	15612	9714	2514	2556	493	395	8	8913	5011	2743
10.0.4	5704	11567	11104	6593	14997	9402	2197	2347	450	299	8	8659	5196	2529
10.1(800*600)	5814	12016	11556	7113	15256	9624	1986	2384	110	97	8	8885	5034	2753
10.0.4	5667	11556	11079	6697	14990	9401	1931	2326	475	103	7	8615	5199	2476

※：640*480は256色、800*600は16bit

**Super_pi**
エラーのため計測できず

**がんぶる　ベンチ(fps)**
	総合評価	10.0.4
Window	21.8	19.8

ウィンドウモードのみの比較。

・コメント
　MacOS X対応のβ版ですので、動作の保証はないので、全て自己責任で行ってください。
　先日販売開始されたMacOS X 10.1の入手による試験。up-to-dateプログラムではアップデータしかないとされますが、実際にはインストール時に「初期化」のチェックを入れることでクリーンインストールが可能。よって、クリーンインストールして試験してみました。

　全体的に、MacOS X 10.1の効果かCPUとメモリーを中心に高速化したようです。が、他はそう変わらず、です。やはりMacOS 9.2.1Jで稼働しているものと比べると劣ってしまいます。
　とりあえず、OSの変更で影響が変わってきているようです。

**環境その４**
機種	CPU	2nd Cache	内臓メモリー	MacOS	HDD接続環境	Video Card
PowerMacG4(DVD model)	PowerPC G4/350MHz	1MB(175MHz)	576MB	MacOS X 10.1 (5M28)	内臓Ultra ATA/66(40GB) （半分に分割済み）	GeForce2MX (ELSA GLADIAC MX)
VirtualPC	VPC稼働OS	HDDイメージ	Winodwsメモリー	VRAM割当	ベンチソフト	Formatter
OS X Test Drive (4.0.6)	Windows95 OSR2	350MB （同一HDDイメージ上）	64MB	4MB	HDBENCH2.61 HDBENCH3.30 Super_pi がんぶるベンチ雛鳥ベンチ	ドライブ設定2.0.7

結果

**HDBENCH 2.61**
	ALL	浮動小数点	整数演算	メモリー	矩形	円	テキスト	スクロール	DirectDraw	READ	WRITE
10.1.1(640*480)	7268	22567	19240	10461	4387	1083	3022	189	8	3850	3863
10.1	7122	22471	19185	10432	4349	180	2989	190	8	3795	3822
10.1.1(800*600)	7280	22504	19149	10312	4096	984	3555	102	8	3862	3987
10.1	7226	22479	19086	10306	4039	874	3504	92	8	3924	3813

※：640*480は256色、800*600は16bit

**HDBENCH 3.30**
	ALL	CPU		メモリー			VIDEO					DISK
	ALL	Integer	Float	Read	Write	Read&Write	Rectangle	Text	Ellipse	BitBlt	DirectDraw	READ	WRITE	Copy
10.1.1(640*480)	5877	12023	11535	7055	15458	9707	2348	2522	491	329	8	8916	5061	2684
10.1	5911	12030	11567	7312	15612	9714	2514	2556	493	395	8	8913	5011	2743
10.1(800*600)	5879	12008	11536	7319	16073	9711	1982	2398	514	108	8	8877	5057	2733
10.1	5814	12016	11556	7113	15256	9624	1986	2384	110	97	8	8885	5034	2753

※：640*480は256色、800*600は16bit

**Super_pi**
エラーのため計測できず

**がんぶる　ベンチ(fps)**
	総合評価	10.1
Window	21.5	21.8

ウィンドウモードのみの比較。

・コメント
　MacOS X対応のβ版ですので、動作の保証はないので、全て自己責任で行ってください。
　MacOS X向けのアップデータでMacOS X10.1.1にしてからのベンチマーク。
　HDBENCHで若干向上しているような物もあるようですが、全体的にはほぼ変わらない感じです。もっとも、がんぶるベンチは0.3程落ちています。
　基本的にはベンチ上ではそう大きな差はない感じです。

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最終更新2001/11/16