〜概要〜
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・VirtualPCとは?
VirtualPCとは米Connectix社の開発したPC/AT互換機(早い話DOS/V機)の環境をMacintosh上でエミュレート(「模倣」と考えてください)するソフトウェアです。これは、PC/AT互換機のCPU等のチップセットを(早い話ハードウェア)をVirtualPCがソフトウェア的に「模倣」する事で、PC/AT機のソフトウェアを使用することができます。日本ではメディアビジョン社とASCII社が日本語版を取り扱っています。システムソフト社も扱っていましたが、Connectix社製品の取り扱いを中止し、ASCII社へとサポートを移管ました。
VirtualPCにはWindows95版、Windows3.1版、PC-DOS版、Windows98版、Windows2000版、WindowsXP版、Red Hat Linux版、Turbo Linux版が存在しています。ただし、初期のOS(Win3.1や95など)は現在の取り扱いはないです。
なお、これらはVirtualPC本体は一緒で、用意されているOSが違うだけです。
・VirtualPCでできること
VirtualPCを使うことで、
- PC/AT機で使用できるOSを使用することが可能
- そのOS上で使用できるソフトウェアを使用することが可能
以上のことができます。
前者では、Microsoft社のWindowsXP、Windows2000、WindowsNT、WindowsMe、Windows98、98SE、Windows95、Windows3.1、MS-DOS。IBM社のOS/2、PC-DOS。今はアップルに吸収されていますがNeXT社のOPEN Step、更にFree Unix(Linux、FreeBSD等)等の、非常に幅広いOSを使用することができます。ただし、現状ではBeOSは使用できませんし、Linux等もインストールできたり出来ないものがありますが。
後者では、例えばWindows95を使用して、Officeを使う、ゲームをする、インターネットの接続.......等ができます。
・VirtualPCの使用法
これは管理人の例になりますが、以下のように使用しています。
- Windows用ソフトを使ってデータのコンバート。
- Office等のビジネスアプリの使用
- DOS、またはWindows95上でゲームで遊ぶ。
- Windows用NetscapeCommunicatorを用い、このサイトの見え方をチェックする。
- Windows95のシステムをいじって勉強する(実際は「破壊」して「遊んで」います(笑))
- Windows95用ウィルスをダウンロードして感染させて遊ぶ(笑)........etc.
........以上のようなことに使っています。最初の方はユーティリティ的な使用をしています。下の二つはなんだか怪しいですが........実話です。
ウィルスで遊ぶのは気をつけましょう。Windows専用なら、データをフロッピーに移して他のコンピューターで使用しない限りまだ問題はありませんが、クロスプラットフォームのウィルス(MS Officeのマクロウィルスなど)に感染するとかなりやっかいなことになります!!管理人は、「ウィルスに感染すること」を推奨しているわけではありません!!全て自己の責任において行ってください!!!
・VirtualPCの使用環境
この手のエミュレーターは非常にCPUのパワーを必要とします。パッケージには次の様な環境が推奨されています(バージョン4.0のパッケージ)。
- PowerMacintoshG3/G4シリーズ(G3/G4アップグレードカード対応)
- MacOS8.5以降(USBサポートには、9.0以降。9.0.4推奨)
- 10MB以上のハードディスクの空き容量
- 推奨RAM容量
・Windows95:68MB
・Windows98:96MB
・Linux:128MB
・Windows2000:160MB
ちなみに、Version1.0の時には以下の様に書かれていました。
- 604または604ePowerPCプロセッサ(または180MHz以上の603ePowerPCプロセッサ)
- 漢字Talk 7.5.5(MacOS7.6対応)
- 22MB以上の空きメモリ
- 150MB以上のハードドライブ空容量(300MB以上を推奨)
- Macintosh拡張キーボード推奨
- CD-ROMドライブ
実は、PowerPC601でも動きました。まぁ、今では余り見かけない環境だと思います。
尚、現状では次のような環境があったほうが良いと思います。
- できる限り高速なCPU(なるべくG3以上)
- できる限り沢山の空きメモリ
- 500MB以上のハードドライブ空容量(もちろん、多ければ多い程良い)
- ファンクションキー付きキーボード
- 高速なCD-ROMドライブ
Version1.0の頃は贅沢、でしたが、今ではそうでもないでしょうか。基本的にはMacintoshのハードウェア環境にダイレクトに速度が左右されます。
なお、バージョン2.1以降から3.0.3までならばVoodooチップ搭載のカードをMac側に差せば、Windows用のゲームでVoodooがサポートできるアプリケーションをMac側のVoodooで動かすことが出来ますが(Glide OpenGL Diect3D)、4.0以降ではサポートされなくなってしまいました。
・競合している製品
なんだか、会社のコンペみたいなタイトルですが.......とりあえずVirtualPCと同じ製品として、Insignia Solutions社が開発し、FWB社に売却されたSoftWindows98、SoftWindows95、及びRealPCがありましたが、現在は開発が中止されたようです。現状ではMacOS Xへの対応も考えられていないようです。いずれも日本では恒陽社の恒陽社グラフィック事業部が取り扱いをしていましたが、取り扱い終了しました。
一方でLismore Software Systemsという会社から「Blue Label」という非常に安価なエミュレータソフトが出ています。2年ほど音さた無しだったこのソフトは、2002年4月に久しぶりにバージョンアップしました。が、速度的にはまだ不利なようです。
現状ではこの手のエミュレーターではVirtualPCの独占となっているようです。
その他、x86互換チップを乗っけたボードもありますが、これは割愛します。
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最終更新2002/12/21