日々の雑感 [2005/7-9]

この夏の最大の目標は、『500個の風鈴の音を聴く』イベントを成功させ、風の奏でる壮大な音の空間を感じることです。


嫌いな人リンク

友達の友達は友達になりやすいし、知り合いの知り合いは知り合いになりやすい。
でも、嫌いな人の嫌いな人は、嫌いな人になる可能性は低そうです。
かと言って、嫌いな人の嫌いな人が好きな人になるかどうか。
単純に嫌いと好きが反転すると考えた場合、Aという人とBという人が他の人を介して複数のパスで繋がり、奇数のノードを持つパスと偶数のノードを持つパスの両方を持っていたら、その関係はどうなるか。

好きな人の好きな人も、好きになる場合と嫌いになる場合がありそうです。
後者はいわゆる恋敵みたいな関係ですね。

確かに(社会)心理学のバランス理論によると、好きな人の好きなものは好きになるとか、嫌いな人の好きなものは嫌いになるとかあります。
まあ、実際にはこう単純には行かないということですか。

[2005/9/25]

宇宙の彼方に閉ざされた心

昨日はカウンセリングの面接記録を、講習仲間と交互に役割を交代して記録した。
そのときに言われたこと。カウンセラー役で最初に私の話を聴いたとき、もの凄い孤独感を感じたそうだ。
話を聴いていても、私と話をしている感じがしなく、私がどこか宇宙の彼方にいるように感じたそうだ。
私がその宇宙の彼方から戻ってきたのは(笑)、ロスコチャペルでの繋がり体験を話している間だけだったらしい。

自分の心の中を話すときに、相手としっかり繋がろうとすることは大切。
[2005/9/24]

ミッション追加

ちょっと考えて新たなミッションを追加しました。

これらに新たに追加したのが下記です。

『500個の風鈴の音を聴く』イベントをやってみて、人をエモーショナルに繋ぐことの重要性を再認識しました。
人を自分に繋ぐこと、人を他の人に繋ぐこと、人を自然に繋ぐことなど、他のミッションにも含まれるものの、「繋ぐ」ことの重要性を示すために新たに追加しました。
思えば、イベントは人を風という自然に繋ぐことであり、その場によって他の人に繋ぐことでもありました。
また、
ヒューストンのロスコチャペルでの不思議な体験は自分に繋ぐことでした。
[2005/9/17]

風鈴イベントを終えて

皆様、どうもありがとうございました!

『500個の風鈴の音を聴く』イベントは「繋がり」がテーマでした。
支援してくださった本門寺関係の皆様、手伝ってくださったmixiの皆様、イベントを聴きに来てくださった皆様、様々な人々と繋がることができ、無事に開催することができたことを感謝します。

セミの鳴き声という想定外のトラブルには見舞われたものの、夜には風鈴の不思議な音の世界を実現することができました。
これもすべてサポートしてくださった、皆様のおかげだと思っています。

昨年の9月20日に思い立って、岡野さんに会いに行って、浅草寺に断られて、最終的には池上本門寺という緑と風(そしてセミ!)に恵まれた素晴らしい場所で開催することができました。
思えば、相変わらずの行き当たりばったりの人生で、池上本門寺を始め様々なところに、飛び込みでお願いに行ったりしました。

でも、一番大きかったのは、やりたいと声を上げたときに、サポートしてくれた仲間がいたことです。
色んな人と繋がることで、色んなことにチャレンジできると思います。
今回は私がやりたいと声を上げてサポートしていただきました。
次はあなたの番だと思います。
やりたいと声をあげれば、きっとサポートしてくれる仲間が現れると思います。

では、本当にありがとうございました。
[2005/9/4]

風鈴イベント最終日

今日は朝からカウンセリングの講義を受けに行く。
昨夜、眠れなかったので体調が悪い。
午後の途中からイベントの片付けのために講義を抜けることを伝える。
今日の講義は、大枠では先生の言いたいことは分かるものの、いくつか同意できないところがあった。
これは用語のずれと言うよりは、根本的に考え方の違いがありそうだ。

16時前に池上駅に着き、本門寺に向かうと、イベントを手伝ってくれている古い知人達に追いつく。
仁王門のところでは同様にイベントを手伝ってくれているmixiの知人のご家族に、さらに精進アイスのイチゴを食べ、七種類の制覇(黒ゴマ、抹茶、マンゴー、あずき、黒蜜きなこ、とうふ、イチゴ)をしていると、何人かの会社の知人に出会った。

朗峰会館に行くと、昨日今日は平日の2倍位の1000人ほどの人が来ているようだ。
上の部屋でしばらく休もうと思ったら、朗峰会館での宴会前の16時半に機材を運び出せないかという話が来た。
慌てて本門寺近辺で出会った人にメールを投げる。
本門寺側の人にも手伝ってもらい、無事に機材を運び出すことができた。
私は途中から、イベント関係の最も偉い僧侶の方と話し始めて、あまり手伝えなかった。
五重塔の近くの運動場で人が集まるのを待ってから、ローリングタワーを組み立て18時になるのを待った。
五重塔付近の風鈴は、片付けられるのをいやがるように鳴っている。
18時の鐘が鳴ってから、五重塔から仁王門への道の風鈴を片付け始める。
仁王門の付近の風鈴も脚立を使って片付け始める。
仁王門の前の階段付近の風の通り道で風鈴が良く鳴る部分は、最後まで残しておこうと思ったが、早く片付けようという意見に従いどんどん片付けることとなった。
仁王門付近をすべて終えると、五重塔から仁王門への道の風鈴の片づけを手伝う。
風鈴の片付けが終了し、ローリングタワーを解体したものの、朗峰会館の宴会が終わらないのでしばらく待つ。
イベントでずっとお世話になった朗峰会館の館長からみんなに飲み物をいただいた。
機材をすべて朗峰会館に片付け、最後に記念写真を撮って解散した。
仁王門の前に風鈴がないのが、ちょっと寂しい感じがした。

[2005/9/4]

風鈴イベント六日目

今日はちょっと疲れ気味で、昼寝をしたら夕方まで寝てしまった。
かったるいし、明日は早いので、今日は行くのを止めようと思った。
しかし、これまで準備の日を入れると、八日間連続で来ているし、明日は片付けで聴けないと思い、シャワーを浴びて準備する。

電車に乗ると本門寺から連絡のメールが来た。
誰かが会いに来ているらしい。
名前からmixiのハンドルだと思ったものの、良く見たら本名でオランダからの知り合いだった。
仁王門で待って貰うようにお願いする。
池上駅を降り、本門寺に急ぐと、向こうから会社の同僚が来た。
18時の鐘を聴きに、一緒に本門寺に向かう。
仁王門の前で何人かのmixiの知人に会う。
オランダからの知人達と鐘の音を聴き、ご飯を食べに行った後に、再び本門寺に戻る。
戻る途中で、このイベントを共催する知人とすれ違う。
お会式の練習がうるさいので、いったん食事に行くらしい。
明日の片付けの打ち合わせをして別れる。

お会式の練習はまだ続いている。
仁王門から五重塔を周って、しばらく仁王門付近にたたずむ。
すると、今度はカウンセリング関係の知人のカップルが来た。
本門寺の境内で雰囲気の良い見所を教えておく。
風は吹いたり吹かなかったりするものの、強すぎず風鈴がキラキラと鳴るちょうど良い風の強さがある。
しばらく堪能してから帰る。

[2005/9/3]

風鈴イベント五日目

階段(此経難持坂:シキョウナンジザカ)を上がると、いきなり風鈴を吊ったロープが垂れ下がっている。
朗峰会館の4階から脚立を持ってくるのは面倒だと思いつつ、まずは精進アイスの「とうふ」を食べる。
七種類のうち残るはイチゴのみ。

朗峰会館でみなさんにご挨拶してから、低い方つまり軽い方の脚立を持って仁王門の前へ向かう。
どうやってロープを上げるかをしばらく悩んだ後、新しく樹の上の方にロープを巻き、風鈴の吊り下がったロープを引っ張り上げるようにした。
それからは、風鈴の良い音を聴いて貰うために、ひたすら風鈴の紐をほどいて、錘や短冊の長さを調整した。
本門寺の僧侶の方も調整してくださっているという話を聞いた。
初日よりも音はかなり改善されたと思う。

夕方、風はあるものの、坂にある枯れた大木の撤去作業がうるさい。
結局、作業は19時まで続き、風のある良い時間を逃してしまった。
工事車両が風鈴のロープを引っ掛けないかチェックしておいた。
この工事の棟梁(という感じの人)と、風鈴の作業中に話して仲良くなってしまい、今日は空襲で本門寺が焼けてしまった話を聞いた。

[2005/9/2]

風鈴イベント四日目

今日は午後からゆっくりと本門寺に出勤する。(笑)
昼間は五重塔の前の風鈴の短冊がキラキラと光っている。
風はまあまあ吹いているものの、方向がちょっと違うので、仁王門前はあまり鳴っていない。
短冊が反ってきたのが、ちょっと気にかかる。

朗峰会館に顔を出した後、精進アイスを食べに行く。
あずきを食べ、7種類のうち5種類を制覇。
残るはとうふとイチゴのみ。

再び仁王門前の風鈴のところに行くと、風鈴の中の錘が外の鐘よりも垂れている。
良く鳴るように、錘の紐の長さをビニールテープで調整したところが、だめになっている。
ひとまず錘が長すぎる風鈴を5個ぐらい、錘を下げている紐の長さを短くすることで調整した。

夕方から知人が来たので食事に付き合う。
18時に間に合わせるように戻ってきたつもりが、既に鐘の音が響いている。
風は強くなったり弱くなったり、でも風鈴の音はしっかり鳴っていて、不思議な風鈴の音の世界になっている。
ただ、風の強さに比べて十分に鳴っている風鈴の数が少ない。
もともと錘の位置が上過ぎるもの、短冊の紐を余らせ過ぎて短くなっているもの、調整すれば鳴りそうだが、作業はちょっと大変そうだ。

昼間と夜の光景をビデオカメラで撮った。
なんとか雰囲気は分かる感じだ。

[2005/9/1]

ビデオ映像 (0:15, WMV, 4MB, 640x480)

風鈴イベント三日目

今日は会社へ仕事に行く。
午後の会議の前座として、プラネタリウムのメガスターで有名な大平さんが監修したセガトイズの「HOMESTAR」の上映会、さらに風鈴イベントの告知を行う。

mixiの風鈴コミュのトピックで、本門寺に風がないと知っていたものの、淡い期待と前日の雨の影響を知りたくて、知人と本門寺に向かう。
夕食を食べて時間を潰したものの、やはり風はなかった。
池上会館の展望台で、五重塔や街の夜景を眺める。
帰る途中で友達連れの知人に会う。

一緒に来た知人や帰りに出会った知人に、風がないことを申し訳なく思う。
でも、個人的には、帰りに出会った知人の素敵な浴衣姿に救われた思いだった。

[2005/8/31]

500個の風鈴と組織

500個の風鈴を眺めていると、会社などの組織を連想してしまう。
風の通り道にいて大きく鳴り響いているもの。
風の通り道になく鳴らないものは、風の通り道に置いてあげる。
風の通り道にあっても鳴らないものは、紐の長さを調整してあげる。
そうすると、元気に鳴り出したりする。
風の通り道に置いてあげられないものも、背景の五重塔を引き立てていたりする。
みんなが元気になるように考えてあげること、これが大切なんだと思う。

[2005/8/30]

風鈴イベント二日目

今日は疲れた身体に鞭打って、仁王門から五重塔の風が死んでいる場所から仁王門の前に風鈴を移動。
午後からはmixiの知人も手伝ってくれて、合計で50個ぐらいの風鈴を移動するとともに、うまく鳴っていなかった風鈴を紐の長さを調節して復活させた。
少し音の厚みが出てきたように思う。
しかし、昼間なので、風鈴の音が聴こえませんねと言われてしまう。

夕方にJ-WAVEの取材、インタビューを始めた18時ぐらいはセミの声が大きい。
しかし、18時15分ぐらいに、セミの鳴き声が秋の虫の鳴き声に代わり、前日と同じように風鈴の不思議な音の空間となる。
自分だけの空耳ではなく、みんなが音に聴き入ったのに満足。
J-WAVEの放送は金曜日の22時からのOH! MY RADIOで、22時30分ぐらいに放送するらしい。

[2005/8/30]

J-WAVE OH! MY RADIO (3:12, MP3, 3MB) [2005/9/2]

風鈴イベント初日

11時からケーブルTVのイッツコムの取材、松涛園の映像に加えて3、4カット風鈴の映像を使うらしい。
風鈴の設置場所を案内するが、セミの音がうるさくて、風鈴の音が聴こえない。
松涛園のアンケート用紙にも、風鈴の音が小さくて聞こえないと書かれてめげる。
風鈴の音が小さいのではなく、セミの音が大きいのだ。

夕方、mixiの知り合いとの待ち合わせ場所の仁王門の前で、セミの鳴き声の合間に聴こえてくる風鈴の音を聴きながら待つ。
なにやらmixiのメンバー風の人たちが集まっている。
勇気を出して声をかけたら、やっぱりmixiのメンバーだった。
気が付くと、セミの声が全くなくなり、秋の虫の鳴き声に混じって、風鈴の不思議な音の世界が現れた。
これで夜に来てもらえば風鈴の音を楽しんでもらえるとひと安心した。
しばし、音を聴いてから知り合いと夜の飲み屋に繰り出す。

仁王門から五重塔までの風が死んでいる場所から、50〜100個の風鈴を仁王門の前の位置に移動しようと思う。
[2005/8/29]

風鈴イベント準備二日目

今日は朝の風が涼しくて心地良い。
でも、遠くに見える本門寺からセミの声が聞こえてくる。
今日も10時に集合のはずが、誰も時間通りに来ずあせったが、どんどん人が集まってきた。
まずは五重塔側の風の通り道にタワーを使って風鈴を吊るしたロープを結び付ける。
その後は、仁王門と五重塔の間の道路は他の人に任せて、仁王門から階段を下って総門に至る方向の広い空間にある樹に、脚立を使って元となるロープを縛るとともに、手際良く風鈴を吊るしたロープを結び付けていく。
ここは最初は使わない予定だったが、風鈴が余っていること、風の通り道であること、池上駅から本門寺に来る人が最初に通るところであることから、一帯の樹にすべて風鈴を吊るしたロープを渡した。
視覚的にはなかなか壮観な眺めである。
しかし、セミの鳴き声でやっぱり風鈴の音が聞こえない。
後は気温が下がってセミが鳴かなくなることを祈るのみである。

[2005/8/28]

どなどなさん撮影

風鈴イベント準備初日

朝、池上本門寺に来るのは初めて、風の向きが違っている。
しかし、今日は暑い。
朗峰会館に10時に集合のはずが人がなかなか集まらない。
おまけに脚立の大きいようなローリング・タワーは、組み立てなければならないことが分かり、男性陣はタワーの重いパーツを朗峰会館の4階から階段を使って1階まで下ろした。
これを仁王門と五重塔の間の道路に持って行き組み立てる。
この作業に手間取り、樹に元となるロープを縛る作業が、2時間遅れぐらいの状況。
しかし、朗峰会館の女性陣のがんばりで、少ない人数にもかかわらず、風鈴の作成作業は予定通りに終了。
樹に元となるロープを縛る作業は地味なので、みんなのモチベーションが上がらないことを指摘され、縛ったロープに風鈴を吊るしたロープを結び付ける作業に切り替えた。
おかげで、道路に平行な風鈴の作業はほぼ終了した。
休憩時間に食べた本門寺の精進アイスのマンゴー味はさっぱりして美味しかった。
最後にタワーを再び解体しなければならないことを恐れたが、なんとか広場の隅に置かせてもらえることになった。
しかし、セミの鳴き声がうるさすぎて、風鈴の音がほとんど聞こえない。

[2005/8/27]

もとえもんさん撮影 社長さん撮影

naoさん撮影 naoさん撮影

風の通り道

昼間の南風の通り道は、総門から仁王門を通って大堂に抜けるところ。
(写真は、仁王門側から総門を見下ろしたところ、仁王門から大堂の方向)

南風が強くても、樹がうっそうと茂っているので、仁王門から五重塔への道には風が吹かない。
池上会館から五重塔を通って朗峰会館に抜けるところにも風の通り道がある。
でも、昼間はセミの鳴き声とか、恐らく選挙カーとか、ノイズが多いので心配。
(写真は、池上会館から五重塔の方向)

池上会館の展望台は強い南風をもろに受ける。
展望台の鉄筋に風鈴を吊るしてみたが、風が強すぎて音が濁ってしまう。
ここから眺めると風の通り道が見える。

帰ろうとしたら自転車がパンク。
途方にくれるが、駅前に交番があったことを想い出す。
駅の近くに自転車屋さんがあることが判明。
しかし、昼の休憩時間。
さらに空気を入れる金具付近のチューブが破れて交換が必要とわかり、待ち時間の1時間は本門寺に戻って抹茶の本門寺アイスを食べる。
自転車屋さんのおじさんに、風鈴イベントのフライヤーを渡して帰宅。

[2005/8/20]

即興ダンス

即興ダンスは社会学的には二つの側面を持っていると思います。
道具的(instrumental)な行為と自己充足的な(consummatory)行為です。
振付家が振付けるにせよ、ダンサーの相互作用で振付けるにせよ、振付けられた結果を目的とするならば、道具的な行為と位置付けられます。
この二つの相違は、振付家は客席の観客の視点を持つのに対して、ダンサーは踊っている一人のダンサーの視点を持つことでしょう。
一方、ダンサーが結果としての振付ではなく、ダンスすることの充足を目的とするならば、自己充足的な行為と位置付けられます。
これはライヒのプロセスとしての音楽にも近い考え方だと思います。
プロのダンス、あるいはダンサーと観客が分離しているようなダンスにおいては、自己充足的な行為としてのダンスは成立しにくいと思います。
[2005/8/12]

道路使用許可申請

木曜日の朝に、『500個の風鈴の音を聴く』イベントで風鈴を吊り下げるロープが道路を横断するので、池上警察署に道路使用許可の申請に行ってきました。
協力していただいている池上本門寺のイキイキ推進委員会の人達と一緒に、まずは警備課長さんにお話をして、それから道路使用許可を申請しようとしたら、使用するのは大田区の道路なので、区の占用許可が必要らしいことがわかりました。
と言うことで、大森と蒲田の間にある大田北地域行政センターに行き、まちなみ整備課にお話をしてきました。
厳密には、法律からごちゃごちゃとした高さの制約があるものの、再び警察署に戻り道路使用許可を申請してきました。
当日は暑さがそれほど厳しくなかったのがなによりでした。
(写真は左が池上駅、右が大田北地域行政センター)
[2005/8/11]

生きる意味

生きる意味に関する本を数十年振りに読んだ感想を書いていなかった。

昔、読んだのは椎名麟三の「生きる意味」。
そこで学んだのは、生きる意味が存在するかどうかより、本当のものが存在するかどうかということだった。
そして、数年経って、公理のように何かを盲目的に信じない限り、どちらも存在しないことがやっと分かった。
生きる意味は自分で作り出して信じない限り存在しない。
新しい本が結論としたものは、生きる意味を自分の視点から、自分以外の視点に捉え直しただけだった。

しかし、興味ある点は、生きる意味が存在するかどうかよりも、なぜ生きる意味を問うのかということである。
これは全くの仮説だが、意識を持つ社会的生物は何らかの生きる意味を問うのではないかと思う。
社会生物にとっての生きる意味は、ある意味では社会の中での自分の役割を問うことである。
共同作業が重要な社会の中では、自分の役割を自覚できるという性質は、進化生物学的に生き残りやすかったと思う。
ただし、必要以上に生きる意味を問うのは、社会との関係性をまだ構築できていない思春期とか、何らかの形で社会から切り離された人に多い。
これらの人は、役割意識を社会との関係の中で満足することができず、自分の存在そのものに意味を求めなければならなくなったのではないか。
[2005/8/6]

触ること

知人のアーティストのmixiの日記「つい触りたくなっちゃう」に触発されて...

最近、会社へ行く途中のプラタナスの並木の青々とした葉っぱが、「触って!」と言っているように思える。
触ると、葉っぱの表面の毛がさわさわ。
触って感じるものと感じないものがあるのはなぜだろう。
今日、触ったものと言えば、クセとしての自己接触、バッグ、定期入れ、吊革、満員電車の人、パソコンのキーボード、ノート、ボールペンなど、人は別としてほとんど感じない。
足は靴下と靴に覆い隠されているので、地球を感じることもできない。

動物を除けば、触ることは比較的自由かもしれない。
人間を含めて動物を触るには、コミュニケーションが必要。
猫に触るには、鼻先に手を持っていって、匂いを嗅がせて反応を見てから。

触ることは近付くこと。
相手が人間のときは、心理学ではHallの対人距離の理論で、親しさと距離の関係が分析されている。
相手が人間以外のものを含むときの、この近付こうとする力をLewinはvalence(誘発性)と呼んだ。

同じ知人のアーティストのmixiの日記「おっぱいを触る」に触発されて...

視覚の受動性と触覚の能動性。
触覚の能動性に関しては、触られることの「受動触」と触ることの「能動触」の違いの研究があり、受動触は感覚的な側面、能動色は対象の知覚的側面があると言われています。
しかし、触られることは触ることであり、触ることは触られることであり、受動触と能動触は不可分だとも言えます。

視覚の受動性に関しては、ちょっと疑問に感じていました。
確かに、見られることは見ることではないし、見ることは見られることではありません。
しかし、人間のように視線の検出能力が進化した動物にとっては、視覚も能動的な要素が強いと思います。
つまり、見ることは外界を認識する受動的な行為だけでなく、視線によって相手に影響を与える能動的な行為とも捉えることができると思います。
人間の白目と黒目がはっきりと分かれているのは、視線の検出が容易にできるように進化したからだと言われています。
また、視線を親密さの非言語コミュニケーションとして用いるのは、人間を含めて僅かの動物しかいないそうです。
一部の人間もそうですが、サルとかの動物においては、視線は攻撃の非言語コミュニケーションだと捉えられています。
つまり、見られることは攻撃される可能性が高いということです。

視覚が触覚よりも匿名性が高いという指摘は興味深いですね。
これは社会的動物に関して言えることではないでしょうか。
社会的動物は、個体距離と社会距離という二つの距離を持っています。
個体距離はそれ以上近付かれたくないパーソナルスペースの距離、社会距離はそれ以上離れると相手との繋がりが失われる距離です。
社会的動物は、この個体距離と社会距離の間で生活しています。
この距離の知覚は視覚が中心だと言えそうです。
ただし、交配のための異性との接触などは、個体距離よりも近接した触覚による非言語コミュニケーションとなります。
このときには、相手を同定する必要があり、匿名性が失われるのは確かです。
一方、社会的動物のような非接触性動物ではなく、ヤマアラシみたいな接触性動物にとっては、触覚にも匿名性があるのではないかと思います。
[2005/7/27]

風の通り道

風鈴のイベントのための「風の通り道」を探しに本門寺までサイクリング。
本門寺の広場では、"Slow Music, Slow Live"というイベントがあるらしく、リハーサルをしている。
五重塔から朗峰会館方面への風の通り道をどう利用するかが課題。
お土産屋さんで、美味しいと評判のたくあんと、黒ごま精進アイスを購入。
池上会館の屋上の展望台でアイスを食べる。
ここはいつも風が強い。
(写真は左から、風の通り道の向こうの広場でイベントの準備、本門寺たくあん、黒ゴマ精進アイス)
[2005/7/17]

ジャンベとドラムサークル情報

買っちゃいました。
REMO社の10インチのジャンベ。
最初は本皮のアフリカ製を考えたけれども、触った感じも音も悪くなかったので。
叩けるようにならなければ。

ドラムサークル情報、1)は私が前回参加した少人数のもの、2)と3)はアーサーハルが来るみたいなので面白そう。
2)はファシリテータ用で山梨に泊まりです。

1)新宿リズムサークル
日時:9月14日(水)19:15-20:45
場所:新宿村スタジオ No.33
参加費:一般¥1500  会員¥1300 (12歳以下無料)
主催:DRUMAGIK/ドラムサークル研究会

2)ウィークエンド・ファシリテーターズ・プレイショップ
日時:2005年10月14日(金)〜16日(日)
会場:祭頭山 慧光寺(山梨県南都留郡忍野村忍草3250)
参加費:一般-¥84,000 DRUMAGIK会員-¥82,000 (研修参加費、修了証、宿泊2泊、食事6食含む)
主催:DRUMAGIK/ドラムサークル研究会、Village Music Circles (TM)

3)Drum Circle Marathon with Arthur Hull
10月21日(金)October 21  18:00-23:00
場所:AOYAMA 月見ル君想フ
ファシリテーター:アーサー・ハル、佐々木薫他
ご予約・お問合せ:DRUMAGIK

[2005/7/16]

二子玉川の岡野さんの風鈴のイベント

二子玉川の高島屋の屋上に、岡野さんの風鈴のイベントを聴きに行って来ました。
岡野さんの風鈴の方が大きくて音が低く、我々の風鈴の方が古風というかお寺っぽく、高い澄んだ音でした。
風鈴は金属のワイヤーで吊してあり、短冊の穴の補強も金属のリングでした。
岡野さんの風鈴と我々の風鈴を一緒に鳴らしたり、一緒に写真を撮ったりしてきました。
これから浅草です。はらへった。
[2005/7/16]

岩井俊雄さんの新作

東京都写真美術館の「超ヴィジュアル」を観てきました。
お目当ては噂に聞いていた岩井さんの新作。
リアルなオブジェクトに対して、ディレイのあるスリット光源の残像を利用していることはわかっていました。
だから、ディスプレイのスキャンラインのディレイを使った昔の作品を、リアルなオブジェクトに拡張したものだと位置付けていました。
しかし、この作品をICCで初めて見たときには衝撃を受けました。
こんな単純な仕掛けで、こんな面白い表現ができることに対する驚きでした。
今回の作品はリアルなオブジェクトが、目の前で様々な形に歪んでいくのはわくわくしました。
細いワイヤーに分解されていくようなパターンは、特に気に入ってガラスにへばりついて見ていました。
作品の中に人が入っているのを見たら、入っている人は目が回るだろうけれども、どんな風に見えるだろうと想像してしまいました。
[2005/7/8]

初めてのドラムサークル

昨日、DRUMAGIKの新宿村スタジオでのドラムサークル(リズムサークル)に参加して来ました。
アーサー・ハルの「ドラムサークル・スピリット」を読んでから、ドラムサークルのトランス状態であるマジック・プレイスを体験してみたいと思っていました。

参加者は男性3名に女性3名、それにファシリテータの佐々木さんの7名です。
ほとんどが初心者だったものの、自分のジュンベを持ってきた人もいました。
最初は、オモチャや小さな打楽器でアイスブレーキング。
それから打楽器を選ぶことになり、迷っていたらジャンベがひとつ残っていて、吸い寄せられるように決めました。
人数が少ないので、ドラムサークルとしては反則なものの、軽く叩き方を教えてもらいました。
一人ずつドラムで自己紹介したり、コール&レスポンスでファシリテータの叩くリズムを反復したり。
最後はファシリテータが全体の調整を行いながら、基本的には自由に叩かせてくれます。
しかし、全くの初心者なので、瞬間的に楽しく叩けることもあったものの、自分の思い通りに叩けなかったです。
全く技術は問われないので、下手なのが悔しいというより、自分を表現できないのが悔しかったです。
マジック・プレイスは体験できなかった(かも)。
佐々木さんによると、2回、3分ほど素晴らしい時間があったらしいです。
ファシリテータの佐々木さんは、商業的な成功を求めないタイプですが、経験豊富で見識も高く、この人に出会ったことは大きな収穫だったと思います。

ドラムサークル、に関してはまだ分かりません。
ただ、人の持つリズムの共有により、人と繋がることの楽しさは確信しました。
今度は少なくとも20名ぐらいのものに参加してみたいと思います。
[2005/7/6]

本門寺で風鈴実験

今日は『500個の風鈴の音を聴く』イベントのための風鈴の実験で、池上本門寺に50個の風鈴を吊るしてきました。
雨が降らなかったのは良かったけれども、ムシムシしてかなり暑かったです。
使った脚立が低かったことや、ロープの結び方を十分に習得していなかったこともあり、樹に結びつけるのはなかなか大変でした。
本番では色々と改善したいと思います。
また、Haggyさんと二人っきりの作業かと思いましたが、最後にはEmieさん、カナさん、seasaeさん、kinocoさんと来て手伝っていただき、ありがたかったです。

音は期待できそうです。
吊り下げられる樹の場所の制約、吊り下げた位置が低かったこと、風が弱めであったこともあり、多いときで同時に20個ぐらいしか鳴っていませんでした。
しかし、これが500個近く鳴った世界を想像すると、本当に異次元の音の世界が実現されるかもしれません。
[2005/7/2]

Emieさんによる写真


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