必ずしもリラクゼーションに関するものばかりではありませんけど、私の感性に訴えかけてくるようなものを集めてみました。(★の数はあくまでも主観的な判断です)
みるく さくら はちみつ ラズベリー 青りんご マンゴー バラ ラベンダー レッドペッパー
粉末をお風呂に入れるとゼリー風呂に早変わり、別の粉末を入れると簡単に流せます。
とにかく気持ち良く、2人で入るともっと楽しいと思います。
^_^)
始めに適量の2倍を入れて、まずはドロドロのゼリーのむにょむにょした妖しげな感触を楽しみ、次にお湯を足して薄めて、サラサラのゼリーの不思議な感触を楽しむのがお奨めの入り方です。
いくつかのメーカーから販売されていますが、「エステゼリー」というのが後で流しやすいのでお奨めです。
注意すべきことは、最初のお湯をあまり熱くしすぎないことです。
ゼリーは比熱が大きいのでなかなか冷めず、のぼせてしまいます。
人肌よりもちょっと熱めぐらいが良いでしょう。
それからゼリーは大変滑りやすいので注意してください。
実は1993年に砥綿正之&松本泰明による"Trobar
Clus"という臨死体験のインスタレーションでガラスの棺桶に充たされたゼリーの中に入ったのがやみつきになったきっかけです。
このゼリーは食用ゼリーだったので、体を動かしたときの強い抵抗の後のジュルっと動く感じがとても面白かったです。
これに対して、お風呂に入れるゼリーは粒を凄く感じてしまいます。
[1999/11/23]
お風呂に入れるライト。(BATHPALETTE、バンプレスト)
沈めて使うので、波に光が揺らめき、とても綺麗。
アロマテラピーと併用すると効果的だと思う。
3個のRGBのLEDの光はあまり強くなく、3個のLEDが離れているので、綺麗な中間色は出ない。
単4乾電池3本で動作、スイッチは本体を逆様にして、元に戻すと切り替わる。
この値段にしてはかなり楽しめると思う。
[2004/4/18]
インド古来の伝承医学、アーユルヴェーダ(Ayurveda)のひとつ、額にオイルを垂らすシローダーラー(Sirodhara)を体験してきた。
アーユルヴェーダという言葉は、サンスクリット語で生命、人生、寿命を表す「アーユス」と、知識、科学を表す「ヴェーダ」からなっている。
あるHPによると、シローダーラーは変性意識状態をもたらし、時間感覚を変えるらしい。
新小岩にあるアーユルヴェーディック・アロマテラピーの「ビューティーライフ研究所」では、頭・足・手・顔のトリートメント付きのシローダーラー(120分、10,000円)と、頭・足・手・顔・背中のトリートメント付きのシローダーラー(150分、12,000円)があり、後者を体験してきた。
まず、最初に健康診断で記入するような生活習慣などを用紙に記入して、ビューティライフ研究所主宰の高橋佳璃奈さんの面談(3,000円)を受けた。
次に、トリートメント用の部屋(右側にぶら下がっているのはシロダーラー用の銅製のポット)で、東向きに座って、頭部に菩提樹の香りを配合したオイルを付けてマッサージしてもらった。
それから、ベッドにうつ伏せになり、背中・手・足のマッサージ、背中は真ん中が気持ち良いと、肝臓と腎臓が悪いらしい。
高橋さんともう一人の女性が、それぞれ身体の半身を担当しており、二人の手の温度が違うのが不思議な感覚だった。
しかし、やはり触られることの気持ち良さは大きい。
仰向けになり、手・足のマッサージ、最後は手も足も少し持ち上げて、先が円を描くように回した。
最後に顔のマッサージ。
いよいよシローダーラーのために、目に覆いと耳に栓。
額の真ん中にオイルを落とすものと思い込んでいたが、額全体に落としていく。
何度もポットにオイルを入れ直し、その度に温かいオイルに変わっていく。
最初のうちは、間欠的に意識がなくなり、額に当たるオイルでふっと気が付くという状態が続いた。
これは不思議な感覚だったものの、最後の方になると、ちょっと頭が重くなってきた。
シローダーラーの時間は40分程度だった。
トリートメントが終わった後に処方箋のようなものを貰った。
アロマ入りのオイルを使ったマッサージは気持ち良かったが、シローダーラーはまだなんとも言えない。
[2003/7/19]
Aura Soma(オーラソーマ)は色によるヒーリングおよびリーディングで、ボトルに入った2層に分かれた液体の色が凄く美しいです。(Rothkoの絵を連想させます)
色の組合わせは100種類以上あり、色を眺めることによるヒーリング効果に加えて、自分の好きな4つのボトルを専門家に分析してもらうことによるリーディングも可能です。
色の好き嫌いは心理学的にも意味があるので案外当たります。
理論的にはチャクラとかインド思想の影響を受けており怪しげですけど、ボトルは純粋にひたすら美しいです。
私の選んだのは、24番、4番、25番、37番と紫が多いです。^_^)
[1999/11/23]
アラスカのフェアバンクスにオーロラを見に行ってきました。
今年は太陽の黒点の活動による磁気嵐が特に強く、オーロラが非常に発生しやすい年のようです。
直前の情報では磁気嵐は強いものの気温が高いために雲が発生しやすくオーロラが見えるかどうか不安でした。
おまけに立ち寄ったアンカレッジは雨、しかしフェアバンクスは晴れており、郊外のロッジに向かう途中からオーロラが発生していました。
オーロラは地球の北極と南極の磁極の周りにリング状にできるので、北半球のフェアバンクスではまず北の水平線の辺りに水平に雲のようなものが現れ、薄くなったり濃くなったりしながら、形を変え何重にもなって近づいてきました。
ほとんど平らな板のようなものから、次第にカーテンのようなひだができてきて、ときにはそのひだがかなり高速に動いていきます。
オーロラが天頂近くになるとカーテンを下から眺めたような波状の形になり、最後には天頂の様々な場所に不定形のオーロラの一部のようなものが現れたり消えたりしました。
残念ながら私が見たのはすべてほとんど白に近いオーロラでした。
写真で見るオーロラはかなりはっきりとしていますけれども、それはカメラの露光時間を長く取って感度の高いフィルムを使っているためであり、実際に見えるオーロラとはかなり雰囲気が違います。
なかなか見ることができないという「ありがたみ」がなければ、オーロラはそれほど美しいものではないと思います。
[2000/2/12]
たま〜にプラネタリウムに行くと「星」の綺麗さに胸が苦しくなったりします。^_^)
五島プラネタリウムでは「星空とヒーリングミュージックの夕べ」という「プラネタリウム+アロマテラピー+ヒーリングミュージック」をやっています。
でも、個人的にはメロディラインがはっきりしているヒーリングミュージックは興ざめするだけでした。
[1999/11/23]
残念ながら五島プラネタリウムは2001年の3月に閉館しました。
養老の滝の近くに、アーティストで建築にも造詣のある荒川修作が造った「養老天命反転地」という奇妙な公園があります。
こんな危険な公園があっていいのかと思うぐらい、面白い公園です。
ちなみに、私は「切り閉じの間」という真っ暗で触覚だけが頼りの場所が好きです。
[2000/3/5]
星を見上げながら、青い光と波の音に包まれて、ただひたすら漂う時間。
福島県いわき市のアクアマリンパークに、庄野泰子さんの波の音を使ったサウンドスケープのインスタレーション"Wave Wave Wave"(1998-2000)を聴きに行ってきた。
最初に昼間に着いたときは、海岸べりにある単なる金網の凹凸、その上に横たわってみても背中が痛いだけで、ノイズに埋もれた波の音は、普通の海岸に横たわっているようだった。
夜のライトアップの時間、仄かに青い光の上で波間に漂っている感じ、周期的な波の音の合間に、波が崩れるちゃぷんという音が驚くほど大きく感じる。
じっと星空を見つめていると、自分の想いが立ちのぼって、星空に消えていくように感じた。
[2004/9/18]
首都圏外郭放水路に行ってきました。
春日部からさらに二駅、横浜からは遠かったです。
外郭放水路は、この辺りの氾濫しやすい小河川の水を、江戸川にバイパスするために作られた地下トンネルです。
小河川の水を集める立抗(縦穴)、その水を流す地下トンネル、最後に江戸川に流し込むための調圧水槽があります。
予想したほどのスケール感はなかったものの、壮大な地下世界を十分に堪能することができました。
写真は左から、壮大な地下世界の調圧水槽、今日も奥の方でドラマのロケをやっていました。第4立抗に続く第4工区トンネル。
調圧水槽に続く第1立抗。調圧水槽内部、最後が第4立抗を下から見上げたところ。
アフォーダンスの強い光景が多い。
[2005/3/11]
Space Sounds(スペースサウンズ)はNASAのボイジャーなどが宇宙から測定してきた電磁波などのデータを音にマッピングしたもので、いろんな星のデータがCDとして"Brain/Mind
Research"から売られています。
ザーというほとんどノイズに近い音ですが、メディテーション効果があり、部屋を真っ暗にして低音を響かせて聴くと、人によっては身体が熱くなるようです。
[1999/11/23]
東京ドイツ文化センタで行なわれた"Dialogue in the Dark"に行ってきた。
新しい知覚の体験を期待していたものの、色々な暗闇に行って慣れているせいもあって今一つだった。
暗闇と言えば、James Turrellの「自らの光」を見る"Blind Site"、暗順応を利用したapertureの作品群、それに荒川修作の養老天命反転地の「切り閉じの間」、中野純の「暗闇を歩く」という本で紹介されている様々な場所。
確かにワインは良い香りで美味しかったし、生のバイオリン演奏も良かったけれども、屋内でしかも安全性を考慮してコントロールされ過ぎていた。
もっと外で自然を感じてみたかったし、もっと自由に動き回ってみたかった。
ただ、いつもはほとんど一人で体験することが多いので、ひとつ面白かったのは精神的な対人距離だった。
今回の体験では全く知らないはずの人達との距離がすごく近く感じられた。
通常の視覚中心だと人との距離をとることができるが、視覚なしで聴覚や触覚に依存すると、すごく近いかすごく遠いかのどちらかになりそうに思う。
アテンドの視覚障害者の人に聞くと、適切な距離を保てていると言われたものの、それは我々の使っている視覚の距離よりも近いのではないかと思う。
しかし、Turrellの"Blind
Site"でも見えていた「自らの光」の紫(バイオレット)が目の前にもあもあと広がるのは楽しかった。
[2002/11/24]
真っ暗闇の体験"Dialog in the Dark 2004 Tokyo"に行ってきた。
2002年のドイツ文化センターでの体験に引き続き、今回は外苑前の梅窓院祖師堂ホールでの体験。
暗闇の中にいると、目の中の光、私の場合にはヴァイオレットの光が、ゆらゆらと現れてきて楽しい。
今回の体験は前回と比較して、都会の環境が多かったように思う。
電車のホームとかノイズの多いところは、空間を知覚するための音が何も聞こえなくて本当に怖かった。
しかし、自分の聴覚による空間知覚が、あまりにもいい加減なのに、驚くとともにあきれてしまった。
滝というか水が落ちているところや、アテンドの視覚障害者の方の声のところに、なかなか辿り着けなかった。
それから、ブランコに乗るところが、今回は時間の都合なのか、10人中2人しか乗れなかったのは残念だった。
最後のバーのテーブルで、飲み物を注文して飲むところ、アテンドの方がグラスを腕に沿って、手のところまで渡してくれたり、暗闇の中だと心理的距離が近く感じられて涙がこぼれてきた。
[2004/8/11]
真っ暗闇の体験、"Dialog
in the Dark"。
初めて体験した2002年の赤坂の東京ドイツ文化センター、2回目は2004年の外苑前の梅窓院、そして2007年は赤坂メディアアート展として旧赤坂小学校で「学校の放課後〜冒険編〜」。
光の中に戻ってくるのが切なく、ずっと闇の中に留まっていたかった。
闇の中では人との距離感が近付いたように感じる。
渋谷の雑踏の中で人ごみを眺めたとき、こんなに混雑しているのに、何だかスカスカに感じた。
闇の中での我々はグシャグシャに固まっていたのだろうか。
闇の中では視覚障害者が健常者で、我々健常者が障害者。
後天的な視覚障害者の空間認知は、健常者の空間認知と同じ3次元空間にマッピングされる。
では、先天的な視覚障害者はどんな空間認知をするのだろう?
みんな同じような空間認知をするのだろうか?
つらつらと考える。
[2007/10/4]
アイソレーション・タンクは、暗くしたタンクの内部に、比重の大きい硫酸マグネシウムなどの液体を適温にして充たし、体験者が裸で仰向けになって浮かぶというものです。
John Lillyという人が感覚遮断の実験に使ったことで有名で、"Alternate
States"という映画でも取り上げられました。(主人公がタンクの中に入ると原始人に戻ってしまうという内容)
しかし、もう日本でも体験できるところはほとんどなく、私は四谷のスダック・スポーツクラブで体験しました。
人によっては「肉体の境界線が全く感じられなくなる瞬間」があるそうです。
しかし、初めて体験すると40分という時間はあまりにも短く、瞬間的には無意識状態に陥りそうになるけれども、基本的な感覚は解剖を待っているホルマリン漬けの死体という感じです。
ただし、面白かったのはタンクの壁にぶつかったときに、押し戻そうとして壁を押すと、恐いぐらいに身体が動いているように感じられたことです。
これは本当に感覚が鋭くなっていたのか、あるいはこのような浮遊している感覚を普段は体験していないからなのかわからないです。
[1999/11/23]
残念ながらスダック・スポーツクラブのアイソレーション・タンクは閉鎖されました。
南北線の白金高輪のeccoというところで、アイソレーション・タンクに入れます。
「日々の雑感」参照。
[2003/8/29]
(写真はブラックライトで妖しく光っているタンクとその内部)
表参道のアップルウッズに味覚以外の四感に作用する「リラクゼーション・カプセル」という体験型システムがあります。
ヘッドホンからはメディテーション・ミュージックというヒーリング系の音楽が聴覚を刺激、ライトの色で視覚、フラッシュのパターンで脳波を刺激する。体のラインにあわせてS字型になっているパットは、必要に応じて振動しマッサージしてくれるほか、温度も調節できる。香りはアロマテラピーを応用した数種類の香りが使用され、嗅覚を通して体の内側から刺激します。
視覚に関しては、ヒーリングにおいては光そのものが重要だと感じました。
目を閉じても何かを感じられるというのは大きいです。
聴覚に関しては、一般的に売られている奇麗なメロディラインのヒーリングミュージックで物足りなかったです。聴覚は意外にエモーションに強く作用するのですけど、最近のヒーリングミュージックの作り方は安易すぎると思います。
嗅覚に関しては、エモーションに訴えかける力が強く、ヒーリング関係には非常に重要だと感じました。
触覚に関しては、温度を変えることによってサウナ状態にすることもできるし、風を送ることもできるし、身体の各部にバイブレーションを与えることもできます。
バイブレーションは確かにもっとも容易に実現できますけど、効果としてはちょっと物足りないですね。
[1999/11/23]
Ballett Frankfurt(フランクフルト・バレエ団)のWilliam Forsythe(ウィリアム・フォーサイス)は現代バレエを代表する振付家であり、常に革新的な技術をバレエに持ち込んでおり、振付のシステム自体をも革新しようという最近の試みなど目が離せません。
しかし、バレエの「パ(型)」を高度に突き詰めた抽象的なバレエの時期の作品が私は好きで、1990年に初演され、1994年の日本公演で初めて観たLimb's
Theorem(肢体の原理)が忘れられません。
Forsytheは特にパドゥドゥの作り方が本当にうまいですけど、ライティングの素晴らしさも涙が出てくるほど凄いです。
[1999/11/23]
6月17日(木)に彩の国さいたま芸術劇場にLaLaLa Human Stepsの"Amelia"(2002)を観に行ってきた。席は1階H列17番。
とにかく素晴らしかった。
途中から涙が溢れてきて、ちゃんとダンスを観られなかった。
ダンスを観始めて10年間、これまでダンスやバレエを観てきた中で、ベストの3つのうちのひとつだと思う。
最初は盾のような形のスクリーンにCGのダンサが映し出された。
手前には網のような幕があった。
ピアノ、バイオリン、ベースの生演奏に女性ボーカルの高音。
ルー・リードの歌詞にデビッド・ラングという人がミニマル系の曲をつけていた。
ライティングも素晴らしかった、強めのスポットライトが効果的に使われていた。
内容はバレエではなくダンス。
しかし、バレエのテクニックを完全に自分の世界に消化していた。
前作の"Salt"(1998)のときは、ルイーズというセクシーな女性のダイナミックなダンスのパートと、バレエのポアントのスタティックなパートとの対比が素晴らしかった。
観客の受けは今ひとつで誰も立っていなかったが、私は勇気を振り絞ってスタンディング・オベーションした。
今回はそれを遥かに越えていた。
ルイーズは確かに魅力的なダンサだったが、彼女が居なくなったことで、作品の構成の縛りがなくなって、逆に新しい境地に達した作品になったと思う。
ダンスは男女のデュオが中心となっていた。
このデュオの作り方もバレエとダンスの融合という感じで素晴らしかった。
デュオといえばフォーサイスの振付が秀逸だが、LaLaLa
Human Stepsのエドワード・ロックの振付もこれに匹敵するほどだった。
フォーサイスがバレエの側からのデュオの解だとすれば、ロックはダンスの側からのデュオの解だと思う。
今回もスタンディング・オベーションした。
私より前の人は立っていなかったけれども、隣の若い女性も立ったときは嬉しかった。
[2004/6/17]
James Turrellの"Lighting a Planet"より
James Turrell(ジェームズ・タレル)は1970年代から「光」と「知覚」の関係を一貫して作品のテーマとしているアーティストで、その光を扱った作品は言葉では語れないほど凄いです。
作品の中には体験型の作品も多く、例えば"Gasworks"という作品は直径3mぐらいの球体の中に横たわって体験する作品で、球体の内部は光が一様に反射するようになっているために全く距離感を得ることができず、不思議な浮遊感を感じてしまいます。
また、球体の内部の光の色は徐々に変わっていくため、変わっていることを十分に意識的に知覚することもできず、最後にはストロボによる明滅のパターンによって作り出されるモアレによって恍惚の世界へと連れて行かれます。
現在はアリゾナにあるクレータに穴を掘って地下室を作り、天空から光を取り込んだ作品"Roden
Crater"を制作中です。
2001年に完成予定で絶対に見に行く予定ですが、資金難のため2001年に完成するかどうかは微妙です。
[1999/11/27]
TurrellのRoden CraterのHPによると公開は2004年だそうです。
小さな建物から出てきた女の人が、友達に肩を抱かれて泣いていた。
そこがRothko Chapelだった。
インターネットで調べて、ほとんど黒に近いMark
Rothkoの絵が掛かったチャペルは、あまり魅力的とは思えなかった。
しかし、ロサンジェルスにしばらく出張することになったので、休みの日にヒューストンに一泊旅行してRothko
Chapelに行ってみることにした。
その小さな建物に入ってみると、八角形のチャペルの壁にRothkoのほとんど黒に近い絵がかかっていた。
天井の明かり取りの窓の下には白い傘状のフードがあり、仄かな光の変化で空を通り過ぎる雲を感じることができた。
チャペルには光と闇とが満ちており、その境界が外からの光によって微妙に変化していく。
不思議な冥想的な空間だなと思った瞬間、過去の自分が走馬灯のように思い出されて、涙が止めどなく溢れ出てきた。
Rothko Chapelは凄い。
それを体験したのは1997年の秋だった。
[1999/11/23]
今思えば、これは想い出による感動体験ではなかった。
確かに、想い出は溢れ出てくるものの、涙が止めどなく溢れてきたのは、すべてが受け入れられているという感覚だった。
良い想い出も悪い想い出も、すべてがありのままで受け入れられている。
それはロジャーズのカウンセリングで言うところの、無条件の肯定的配慮である「受容」だった。
[2004/12/14]
ボディ・ラテックスとは体に塗る液体ラバーです。蛍光色を含めた様々な色があって、体にペイントすることができます。また、乾くと第2の皮膚のような感じになり、それを剥がすときの感触が良いという人もいるようです。
しかし、溶剤の匂いがかなりきつく、乾きにくいのが難点です。また、生乾きだと皮膚どうしがくっついてしまうことがあります。それに、肌が弱い人は剥がすのが痛いし、産毛も一緒に剥がれてしまうので、脱毛用には使えるかも知れません。
[2000/10/22]
バキューム・ラック(Vacuum
Rack, Vacuum Bed, Vacuum Box)はボンデージ系のラバー・フェチから派生したものだと思います。
いわゆる真空パックと同じ原理で、人間が入ったラバーの袋の中の空気を掃除機で吸い出すことによって拘束感を与えようというものです。
「バキュームラック」とは、四方をパイプ状のラックで固定された袋状のラバーの中に人が入り、掃除機で中の空気を吸引すると、中に入っている人間の像がくっきりと浮かび上がるという代物。まさに無機物と有機物が融合したfetishなオブジェ。真空ゆえに指一本動かすことの出来ない圧倒的な拘束感と圧迫感、口に咥えたチューブによる呼吸とパートナーから受ける触覚以外全て切り離された世界。ラバーフェチならずとも心惹かれる人が多いのも頷ける。[FANTASIAのイベントのレポートより引用]
私はFANTASIAというボンデージ系のイベントでバキューム・ラックを体験しました。
とても不思議な体験でした。
ラバーの膜によって締め付けられていく感じはなかなか良かったです。
ひょっとしたらダイビングで潜った時に締め付けられる感覚に近いのかもしれません。
また、ラバーは予想したよりも薄く、身体にフィットする感じで、入っている人の体温を伝えます。
しかし、残念ながら圧倒的な拘束感まで至らなかったのは、ひとつには周りの人がほとんど触ってくれなかったことがあるかもしれません。
パイプの結合が柔らかく、身体を動かすとパイプが動くので、入っただけでは圧倒的な拘束感はありません。
しかし、外の人に空気を入れてもらって、出入り口のファスナーを開けてもらえないと、全く身動きができないことも事実です。
従って、周りの人に触られまくって、圧倒的な無抵抗感に浸らなければ、体験したとは言えないように思いました。
逆に、誰かを閉じ込めて、触り続けてみたいと思ってしまうかもしれません。
あるいは、全裸で体験できれば、また違った感覚だったのかもしれません。
確かに、あまり強力な掃除機だと危険だということもありますけど、身体の小さい人でないとラバーにぴったりと包み込まれず、パイプと身体との間に空気が入ってしまい、拘束感が十分に得られないようにも思いました。
なお、バキューム・ラックをいわゆる体験できるところはありません。
前述のFANTASIAでもバキューム・ラックは所有している関係者が持ってきたものでした。ボンデージ系の通信販売で$500ぐらいで販売しているのを私も見かけましたけど、なんと自作するためのページもあります。
[2000/3/19]
なんと石渡誠という人がボックス型の『VACUUM
PACKING!』という作品を作って、「キリンアートアワード2003」で優秀賞を取っています。
これもなかなか面白い。
[2004/4/18]
金沢21世紀美術館カタログより
ESO(Extended
Sexual Orgasm)は「セクシャル・ヒーリング」(太陽出版)という本の原題で、この本には深く長いオーガズムを得るためのプログラムが書かれています。
6ヶ月ぐらいのトレーニングの後には、女性では1時間近く連続した深いオーガズムを得られる人もいるようです。
ただし、ESOの実現では男女で決定的な違いがあります。
これは女性は基本的には何度でもオーガズムに達することができるのに対して、男性は射精の回数が限られていることによります。
従って、ESOの実現には、女性の場合には快感に身を委ねて、何度でもオーガズムに達する必要があるのですが、男性の場合には射精してしまうと快感のレベルが落ちてしまうので、射精しないぎりぎりのところで我慢する必要があります。
つまり、男性の場合には快感に身を委ねるのではなく、射精しそうになったら気を散らすなどして、射精しないように努力する必要があるのです。(男性はちょっとかわいそうですね
^_^)
しかし、この本は非常に勉強になります。
例えばオーガズムには基本的にはクリトリスで達するのとヴァギナで達するのとがあります。
(あるMの女性によるとアナルで達するオーガズムというのもあるようですけど)
クリトリスでオーガズムに達するのは「ヴァギナの締め付け収縮」といって、ヴァギナの入り口の3分の2ぐらいが痙攣するらしく、クリトリスを刺激していれば比較的簡単に達することができます。
しかし、ヴァギナでオーガズムに達するのは「子宮の押し出し収縮」とかいって、子宮がヴァギナの方に押し出してくるらしく、なかなかオーガズムに達することができない人も多いようです。
精神的あるいは肉体的な問題が原因であることもありますが、相手の協力が足りないという場合が多いのではないかと思います。
しかし、快感の質は全く違うみたいで、ある人によるとヴァギナが熱くなってとろけるみたいという表現をしました。
[1999/11/27]
Magic Mushroomは知覚の実験という点でなかなか面白そうです。
話によると(その1、その2)、Psilocybe CubensisというMagic
Mushroomは記憶の順序構造を完全に破壊するようです。
短期記憶に入っているような記憶の前後関係が判断できなくなり、何を見てもdeja
vu(既視感)に捕われます。まるでマヤ・デレンの無限に繰り返されていく映画の世界だそうです。
我々が現実世界にリアリティを感じるのは、記憶の断片に明確な順序構造があり、時間的に連続していると感じるからです。記憶に順序構造がないと、時間的な連続性が感じられず、リアリティは著しく減少します。ちょっと前のことを思い出しても、記憶に順序構造がないので、記憶の断片が同時に起こったように感じられ、自分がパラレルに様々な場所にいたという不思議な感覚に襲われるようです。
[2000/9/24]