日々の雑感 [2008/07-09]

教えてもらった「食らいつきの精神」。


ロスコ・ルーム閉鎖

川村記念美術館のロスコ・ルームが来年の6月中旬まで閉鎖らしい。
理由はロンドンのTate Modernで「ROTHKO」展(2008年9月26日―2009年2月1日)をやるための作品の貸出と、それに引き続く川村記念美術館での「マーク・ロスコ」展(2009年2月21日―6月7日)の開催のため。
実に川村記念美術館では14年振りのロスコ展らしい。
あれから14年経ったかと思うと感慨。
と言うことで、この秋に予定していた川村記念美術館行きは来年に延期。

Tate Modernは出張帰りにOlafur Eliassonの"The Weather Project"を観に行ったことがある。
初めて観たBill Violaの"Five Angels for the Millennium"(2001)は本当に素晴らしかった。
[2008/9/27]

横浜トリエンナーレ2008

久しぶりに素晴らしい作品を観た。
日本郵船海岸通倉庫(Bank ART Studio NYK)で展示されている勅使河原三郎の『時間の断片 - Fragment of Time』。
以前のダンス公演でも使われた鋭利なガラスに囲まれた空間。
その空間に満たされ変化する光がひたすら素晴らしい。

同じフロアにあった全く正反対のヘルマン・ニッチュ(Hermann Nitsch)のおぞましい作品にも惹かれた。
[2008/9/23]

作られた記憶

札幌の小4女児の「誘拐事件」、結局は誘拐ではなく、単純に女児が防風林で寝てしまっただけだった。
「女児と一緒にいた同級生の女児が当初、道警に虚偽の説明をしたことが騒ぎを大きくした」と書いてある。
しかし、これはきっと道警の調べの質問が悪かったのだと思う。
典型的な目撃証言の誤った記憶の問題。
大人でも質問によって記憶が操作されるのに、小4では質問の通りに記憶が再構成されたのだろう。
[2008/9/8]

Closed-eye Vision

もわもわと、目を閉じると、バイオレットの光。
それは雲のように現れては消える。
明るい光点が現れ、薄く広がっていく。
ときおり、後ろから傷ついた背景が現れる。
こんなに傷を受けたんだ。
バイオレットの光がその傷を覆っていく。
[2008/9/6]

予測変換

今日、ランチを食べていたら、携帯電話の予測変換に残る証拠の話になった。
予測変換を見たら、どういうメールを書いているかバレちゃう。(笑)

ということで第三候補まで公開。(2008年9月4日現在)
mixiに書いた文章とか、使ってなくて辞書そのままもある感じです。

あ:あと、あった、アフォーダンス
い:いる、行った、いきます
う:嬉しい、うだうだ、疑い
え:遠慮なく、演奏、エコ
お:おめでとう、凹、思う
か:考え、変われ、から
き:キッチン、記憶、消え去って
く:車、くださっ、クリムト
け:けど、形状、警察
こ:ことは、これが、コスト
さ:サラダ、沢とか、させ
し:知らない、知らなかった、しら
す:過ごして、すごい、スズメ
せ:せて、制限、生活
そ:想像、それに、それから
た:谷、タイトル、たいね
ち:違う、着、ちゃった
つ:強め、2、捕まえて
て:的、・、てね
と:という、とか、ところ
な:なる、〜、なぁ
に:人間、日、二回
ぬ:濡れ、布、主
ね:熱が、年、ねぇ
の:のは、のと、飲んで
は:話、?、排出
ひ:評価、一息、久しぶり
ふ:フルーツ、分、降る
へ:への、変化、縁
ほ:方、ホテル、他にも
ま:ました、ません、ますね
み:水、見せに、幹夫
む:ムシムシ、向かい、向かう
め:メッセージ、メール、名物
も:ものの、申し込み、もらった
や:休み、安らげ、やつ
ゆ:夕方、優勝、揺れて
よ:よろしく、よう、良い
ら:来週、ライフ、雷雨
り:量が、了解、りました
る:るね、るの、るんだ
れ:冷凍、レコーダー、連絡
ろ:ロビー、六時、六地蔵
わ:分かる、わけ、悪く
を:をもって、を通じて、を通して
ん:んだね、んじゃない、んだ

[2008/9/4]

ゴムの手を自分と感じる錯覚

視覚+触覚情報が生む新しい「境界」:「ゴムの手を自分と感じる錯覚」
この錯覚実験では、被験者の手は隠され、代わりにゴムの手が、自分の手のように見える位置に置かれる。被験者はそれが偽物であることは承知している。しかし、両方の手が筆で同時になでられるうちに、「見たもの」と「感じたもの」が曖昧になってくる。

そして突然、ゴムの手が自分の手のように感じられるようになる。意識上は正しくないとわかっているのだが、それでも関係ない。ゴムの手に危害が加えられそうになると、被験者は錯覚によって、まるで自分の手に危害が及ぶかのような反応をする。

体性感覚と視覚による身体の拡張と言っても良いですね。
触られている人にとっては、ゴムの手まで自分の身体が拡張している。
一方、触っている人にとっては、筆の先まで自分の身体が拡張している。
もし一方の筆を動かすと、他方の筆がロボットハンドで動かされるとすれば、ロボットハンドの先の筆まで触っている人の身体が拡張している。
これはマウスを動かすことで、画面の中のものに触れている感覚と同じですね。
[2008/9/3]

叔父さんのお通夜に京都に行ってきた。
この春に意識不明の叔父さんのお見舞いに行ったばかり。
その時にも思ったことは、元気なときにどうして会いに行かなかったのだろうということ。
別の叔父さんと何十年振りかでお話しした。
ほとんど歩けないぐらいに弱っておられて、最初はちょっとショックだった。
でも、お話しできて良かったと思う。
次は二十年後に会う約束をした。
時の過ぎ去るのは速い。
残された時間に何ができるだろう。

仏教徒ではないし、宗教嫌いなので、相変わらず浮いていた。
でも、尖りがなくなって、エントロピー最大になったときが、死ぬときだ。
[2008/8/5]

MaxMSP上のReich

以前に紹介したEnoが提唱したGenerative MusicのMaxMSP上のパッチ。
それに引き続いてReichの"Piano Phase (1967)"のパッチ。
いやあ、こんな風にできるんですね、素晴らしい。
[2008/7/27]

反射性眼球運動

髭剃りをしながらTVを見ると、うねうねと動いて見えるらしい。
ということで、もっと振動が強烈な電動マッサージ器を頭に当てて実験。
結果、頭が痛かった。(笑)
画像が二重に見えただけ。
昔のCRTでは見えるが、液晶のように書き換えが遅いものでは見えないらしい。

反射性眼球運動、人間は頭部が動いても網膜上の像が動かないように、眼球を逆に動かすというフィードバックを行っている。
速い振動だと、この反射性眼球運動が間に合わなくて、網膜上の像が二重になってしまう。
リアルのモノは二重に見えて終わりだが、ディスプレイの場合、画面の横一列のスキャンラインの上下が重なって、変な見え方をするのではないかと思う。
[2008/7/25]

月と星

満月にちょっと足りない月。
その上に星。

夢を見た。

数ヶ月前の夢、会社にいたら隣にあの人がいた。
あ?、元気になったんだ♪、いつの間に。

昨日の夢、あの人が死人のように白い表情でいた。
小さくなって助けを求めていた。
まだ借りを返してない。

突然の想い出。
天王寺、僕にとっては近鉄を使っていたから阿部野橋。
その隣の天王寺公園で四人囃子が演奏していた。
なすのちゃんわんやき。
[2008/7/17]

風鈴ワークショップ

今日は『500個の風鈴の音を聴く』イベントの会場である池上本門寺で、風鈴の短冊に絵を描くワークショップを12時過ぎから14時半ぐらいまで行いました。
本門寺まで自転車で1時間弱、行きは超暑さにやられ、帰りは夕立にやられました。
しかし、おばあちゃんの「健康でありますように」とか、6ヶ月の妊婦さんの「元気な子供が生まれますように」とか、願いが叶うと良いなと思いました。
[2008/7/12]

夜の風鈴

池上本門寺に風鈴の見回りに行ってきました。
今日は最高に良い風が吹いていました。
ちょっと強すぎて音が汚くなるときもあるぐらい。
落ちてしまった短冊、誰かが分かりやすいところに置いてくださっていて、四枚の短冊を付けなおしました。
それでも、まだ10枚近くの短冊がなくなってました。

階段の上の風鈴など、何個か取られてしまったらしい。
手が届きにくいように、風鈴は両端に寄せられていました。
悲しいなぁ...

階段の中央では二枚の短冊がくっついて剥がれなくなってました。
階段の上では生き残った短冊たちが元気でした。
月が綺麗、18日の満月はどんな感じでしょうか。
[2008/7/11]

儀式

うちのオフィスのビルの裏口は19時以降になるとセキュリティロックがかかって、外側からは入門カードの認証、内側からは横にあるボタンを押さないと自動ドアが開かなくなる。
ある日の帰り、エレベータを降りてひとりの女性の後ろから裏口に向かうと、ちょうど誰もいなくてドアが閉まっていた。
その女性はドアの前に立ち、しばらく待っていたが開かないとわかると、ジャンプしだした。
あまりの光景に唖然としていたが、重さで開く自動ドアなのかと思って、ジャンプしていたようだ。
後ろで困って声をかけたものかと迷いながら、横にあるボタンを押してあげたら、女性は納得したように足早に立ち去ってしまった。
やっぱり声をかけてちゃんと教えてあげるべきだったろうか?
次回も同じような状況でその女性はジャンプを繰り返すに違いない。
[2008/7/10]

疲れたぁ、『500個の風鈴の音を聴く』準備作業

今日は『500個の風鈴の音を聴く』イベントの準備作業。
池上本門寺に向かうと大きなクレーンが見えて、階段を上がるとピンクのトラックが風鈴を吊り下げる場所に何台も停まっていて嫌な予感。
なんと、樹木を剪定したゴミを集めるため、来週末までずっとトラックが通るそうだ。
と言うわけで交渉したものの、どうしても風鈴の設置場所を変えざるを得ない。
しばらくみんなで考えて、階段の途中に新たに風鈴を吊るすことに決定。
途中に新聞社の取材などが入って、あまり準備を手伝えなかったのにも関わらず、予定時間の17時ぐらいに終えることができた。
こちらで仕切らなくても、自律的に作業を進めていくボランティアの組織、意外と凄いなと感激。
階段の途中は以前から密かに狙っていたものの、難易度が高そうなので諦めていたものの、風の通りが凄く良くて良い音を響かせています。
ただ残念なのは、夕方までクレーンの作業で、風鈴の音があまり聴こえません。
(写真は、階段で勢い良く鳴っている風鈴たち、準備作業の疲れを癒してくれたmixiのマイミクのうさぎ)
[2008/7/5]

La La La Human Steps "Amjad"(2007)

彩の国さいたま芸術劇場にLa La La Human Stepsの"Amjad"を観に行ってきました。
席は1階E列13番、前から5列目、チケットを有利に買うために芸術劇場のメンバーズに加入しました。

今回は生演奏が中心、ピアノと弦、弦はヴィオラ二人とチェロ一人。
円形の三つのスクリーンが上下して、舞台裏からプロジェクション。
映像は真珠のような白い球体、枝に絡みつかれた裸の女性そして男性。

高速バレエの手の動き足の動きに効果的にライトが絡みつく。
ライティングは非常に変化に富んでました。
右からのライトと左からのライトの切り替えによる動き。
陰影の強い上からのスポットライト。
ソリッドな光、マットな光、ちょっと色相の違う光、光の強さの微妙な調整。
常に複数の光のパターンが使われてました。

最後は以前に見たような球体の映像と打撃音とのシンクロ。
印象に残ったのはゾフィア・トゥヤカ。
とにかくデカイのは確かなのだが、手の動き足の動きに吸い込まれる。

スタンディング・オベーション、前の方だったから、舞台の大勢のダンサーに近くで向き合って恥ずかしかった。
でも、気持ちはちゃんと伝えないとね。
[2008/7/4]

なんじゃ、それ!

今朝、ちょっと切れました。

地下鉄・東急・JRを乗り継ぐ定期を買おうと思って、今回は渋谷経由から目黒経由に変えるつもりでした。
昨日は自動券売機で買おうとしたら、駅員さんに手伝ってもらってもダメで、結局は窓口で買ってくださいとのことでした。
そこで今朝、窓口で買おうとしたら、二枚に分割しないと買えませんとのこと。
理由を尋ねると、JRと東急の協約で決まっているらしい。
協約、なんじゃそれ!、と切れそうになりました。
協約について詳しく尋ねようと思ったものの、窓口がひとつで、後ろに並んでいる人がいたので、そのまま引き下がりました。

もちろん、JRと東急にウェブサイトからクレームをつけるつもりです。

PASMOでも無理かな。
[2008/7/4]


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