〜初歩編〜


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 VirtualPCのインストールは簡単です。CD-ROMからインストーラーを立ち上げて、何をインストールするか決めてボタンを押せば終わります。基本的なMacintosh用ソフトのインストールと全く同じですので、そんなに困ることはないでしょう。 また、最近のバージョンでは分かりやすいように、初めて使うユーザーにはガイドに沿ってある程度簡単に設定が出来るようです。
 それでは、インストールしたときの基本的な構成を説明します。


・基本インストールでインストールされる物

 以上の3つが大きな物でしょうか。

・ハードディスクイメージとは?

 これは要は「VirtualPCで模倣されるPC/AT互換機のハードディスク」です。これがないと、「ハードディスクのないパソコン本体」と言う状態になります。この「ハードディスク」の中に各種OSや、アプリケーションを入れる事になります。
 ちなみに、このハードディスクイメージは(もちろん)複数作ることが可能であるため、用途別にイメージを作って、必要に応じて使い分けることが出来るため、使い方によっては非常に有用となります。特に、VirtualPC4.0以降は「バーチャルマシン」という思想があり、これを推進しています(後述)。この例を挙げてみると、Windows95のゲーム用イメージと、ビジネス用イメージを作って、それぞれにネットワークの設定、メモリーの設定などを行って「仮想マシン」を作り、これを起動時に使い分ける.......ということができます。
 なお、VirtualPCは3.03までは一つのディスクイメージは2GBまででしたが、4.0以降は127GBまでの(ただし、OSとフォーマットの形式では2GBまでの制限を受けます)ディスクイメージを3つまで用意することが可能です。また、容量可変のディスクイメージもつくることが可能となっています。

・Extrasフォルダ

 この中には起動ディスクの作成に必要になる「OS_Install.img」なるイメージファイルや、ハードディスクイメージの容量を増やす「HD Utility」(ただし、Version4.0以降はVPC本体と統合)、その他注意書きのドキュメントが入っています。「OS_Install.img」はWindows95を一からインストールする時に必要な物です。両者ともこのページの下の方で説明します。

・「バーチャルマシン」思想について

 バージョン4.0より採用された思想がこれです。

 バーチャルマシンとはどういう概念か?
 複数のHDDイメージを使用される方には使いやすいものでして........ま、ぶっちゃけた話「起動するHDDのセットを決めてそれを一台のマシンとする」思想です。とは言っても、それだけでなくそれぞれの「マシン」毎に更なる細かな設定が出来るようになっています。

 具体例を挙げてみると........
 例えば、「ゲーム用」「仕事用」「個人作業用」など、色々と使い分けている人がいたとします。そして、容量が大きいのでHDDイメージや設定を複数使い分ける必要があったとしましょう。例えば、ゲーム用にはプライマリに「game1」、セカンダリに「game2」というHDDイメージを。「仕事用」には「work1」。他に「Work2」+「Work3」「個人作業用」には「private1」+「private2」。別に「privateα」といった具合に使っていたとしましょう。そして、ゲーム用と個人作業用はそれぞれPCメモリーとして80MBを。仕事用には128MB割り当てておいたとします。また、ゲーム用と個人作業用、仕事用の「Work1」はネットワークを繋ぐ設定にしていない様にしてあったとしましょう。
 さて、これでVPCを運用しようとすると、それぞれのケースによって初期設定でHDDイメージを設定し、ネットワークの設定をし、そしてメモリーの割当をしなければなりません。が、バーチャルマシンの運用により、これを楽にすることが出来ます。

 さて、どうやって設定してやるか?
 VPC4.0では、最初に「VirtualPC 起動リスト」なるものがあります。ここでバーチャルマシンの設定をしてやります。上記の人の例だと、「ゲーム用」「仕事用」が2個、「個人作業用」に2個の5個の設定を使っていたことになりますが、バーチャルマシンの設定で上記の組み合わせをそれぞれ「一個のマシン」という形で設定してやることが出来ます。
 例えば、「ゲーム用」として「game1」+「game2」というバーチャルマシンを。仕事用として「仕事用1」に「work1」、「仕事用2」に「Work2」+「Work3」。「個人作業用1」に「private1」+「private2」、「個人作業用2」に「privateα」という具合に作ってやります。これを設定してやれば、以後「VirtualPC 起動リスト」に上記5個のバーチャルマシンが表示され、それぞれ選択して起動してやれば以後、その設定を反映して起動してやることが出来ます。
 バーチャルマシンはこう言ったハードディスクイメージの組み合わせでなく、それぞれに細かい設定をしてやることが可能です。
 例えば、上の例のようにメモリーの設定を変えてあったとしましょう。その場合、「ゲーム用」「個人作業用1」「個人作業用2」のバーチャルマシンの設定でメモリーを80MBに、「仕事用1」「仕事用2」は128MBに設定します。また、「ゲーム用」「個人作業用1」「個人作業用2」「仕事1」はネットワークを使いませんので、「ネットワーク」を「使わない」に設定してやることが出来ます。

 ピンと来ないと思いますので、表にするとこういう感じになります。

バーチャルマシン名HDDイメージ組み合わせメモリーネットワーク
ゲーム用「game1」+「game2」80MB使用しない
仕事用1「work1」128MB使用しない
仕事用2「Work2」+「Work3」128MB使用する
個人作業用1「private1」+「private2」80MB使用しない
個人作業用2「privateα」80MB使用しない
※:実際にはバーチャルマシンの名称は英数字しかダメみたいですが

 以上のようなセットを作りだし、VPCを起動してから目的のバーチャルマシンを起動してやれば、それぞれの設定が反映された組み合わせを使う、と言うことがバージョン4.0から可能となっています。
 今まで複数のHDDイメージを使用し、それぞれ設定を変えていた人にとっては、この仕様変更はかなり使えるものと思われます。

 尚、新規にセットを作ると「ネットワーク」が「使う」に、MMXも「使う」になっていたりします。両者とも不要と言う方は、起動前にオフにしておくと良いでしょう。また、これらセットは「複製」も可能ですので、必要に応じてアレンジすることも出来ます。
 ちなみに、管理人は「仕事用」「ゲーム用」「ベンチマーク用」という様なセットを作っています。

・そして、インストールして起動すると.......

 Windows95の場合、まず出てくるのが「第一回目の起動」と言うのが出ます。これは「始めて起動するので.....」云々.....と言うもので、Macでは見られません。ここで、使用許可に同意したり(良く読んでみると、結構すごいことが書いてあるかも)、付属してくるマニュアルに書いてある、いわゆる「シリアル」ナンバーを入力したり、など聞かれるので、必要に応じて入力していきます....... 基本的には「ウィザード」というものが勝手に設定してくれますので、初心者にはいくぶん楽、上級者にはかなりの不安を与えてくれます(笑)。すべてが完了するとWindowsは何やら「○○○のデバイスを発見しました」と言うことがありますが、その際には指示にしたがってください。そして、最終的にはパスワードの設定などを経てついにWindows95を使用することが出来るようになります。

・使ってみると........

 生粋のMacユーザーがWindows95を使うと、見た目「なんだ、メニューバーとアイコンの位置が違うだけじゃん」という方は結構いますが、設計思想が根本から違うため、かなり悩むこととなります。
 そこでいくつか.........
 実は、これは管理人が最初に思った感想です。
 ......実際には、色々と使ってみたほうが早いと思います。Windows95その物の使用法は、本屋さんで見つけてください(このページは、Windows95の使い方の説明をするページではありません。悪しからず)。
 尚、Version3.0xまではWindows95、98を使用の場合にこれを終了すると同時にVirtualPCも終了します。他のOSやVersion4.0以降は「バーチャルマシン」思想のためか、通常のアプリケーションの終了と同じことをしてやる必要があります。

・便利な機能(?)

 VirtualPCは本来のPCには出来ない、「ソフトウェアならでは」の機能があります。
 以上が人によっては特に良く使うであろう「便利な機能」です。

・そしてやがて........

 こうして色々と使って見ると、そのうちハードディスクの容量が徐々に足りなくなってくると思います。その場合、次の対策をとることが出来ます
 基本的にはこの二つです。
 前者は、そのままで「初期設定」から「Dドライブ」を選び「ハードディスクイメージの作成」をすれば作ることが出来ます(もちろん、”本物”のMacのハードディスクの容量が無いと作ることは出来ません!!)。この様にして作られたディスクはすでにWindows用にフォーマットされていますので、再起動すればすぐに使うことが出来ます(一般で言う「増設」の様なものになります)。
 後者は、Version3.0xまでなら「Extra」フォルダにある「HD Utility」を、Version4.0以降ならメニューより選べる「ディスクアシスタント」を使用します。
 「それでも足りない」と言う方は、「Cドライブ」を一から作り、Windows95のインストールをすることとなります(ページ下、およびFAQsで説明)。

・HD Utility/ディスクアシスタントの使用

 これらは、「ハードディスクイメージ」の容量拡張の為のみならず、他社のソフトのハードディスクイメージ、つまり「SoftWindows」などのソフトに使われる「ハードディスクイメージ」をVirtualPCに使用できるように変換するアプリケーションです。
 しかし、ここでは「容量拡張」に限定して説明します。

 まず最初に、「お読みください」ぐらいはしっかり読んでください。
 基本的には起動した後に指示に従えば大丈夫です。ここでは、イージーインストールで入っている260MBのディスク(Win95の場合)とします。イメージを選ぶと拡張後の容量を要求されるので、記入します。  ただし、拡張できる容量は最初に作成した容量によって変わるので気をつけてください。限界は以下のようになります。
ディスクイメージのサイズ範囲拡張サイズの上限
0〜127MB127MB
128MB〜255MB255MB
256MB〜511MB511MB
512MB〜1023MB16GB
1024MB〜2048MB32GB
2048MB〜130557MB127GB

 ここで、新規の容量を記入してください。今回のケースの場合、260MBのイメージは最大で511MBまで拡張することが出来ます。
※:HDDイメージ拡張での支障が2000/10/25現在報告されています。拡張は慎重にしたほうが良いようです。

・ついでに........

 さて、余裕が出てきたら.........起動ディスクの作成をしておくことをお勧めします。
 これは、Windowsというものはハードが様々にあるために、ハード的に統一した物がなく、Macの様にCDからの起動が出来ない、という事情があります。この為、Windowsを何らかの形でクリーンインストールしたい場合、一度フロッピーに「起動ディスク」を作成してここからハードディスクに必要なデータを落とし、その上で再起動してからCDからのセットアップを選ぶ...........というMacに比べて面倒な手順を踏む羽目になります。
 で、作り方ですが.........VPCのフォルダの中に「Extras」というフォルダがあります。この中にある「OS_Install.img」というファイルをVPCの画面(このとき、フルスクリーンにしない)の下にある「フロッピーの取りだし」という所にドラッグ&ドロップします。これで「OS_Install.img」というファイルを「フロッピーディスクとして」マウントしたことになります。
 次に「マイコンピュータ」を開き、中の「A:」ドライブをダブルクリックします。あとは、中にある「Makeboot」というファイルをダブルクリックしましょう。これで起動ディスクの作成は終了します。
#尚、取りあえず使い終わったら「フロッピーの取りだし」をクリックしましょう。これでマウントを解除できます。

 もし、Windows95を新たにクリーンインストールしたい場合は起動時に新しくハードディスクイメージを作成し、これで起動。「フロッピーの取りだし」に起動ディスクとなった「OS_Install.img」をドラッグ&ドロップしてMac側のメニューバーから「再起動」を選択。すると、画面上に英語で色々聞かれて選択する場面になりますが、そうなったら「Y」キーを押しましょう。そうすると、必要なファイルをハードディスクイメージにコピーします。完了したらWindowsのCDをCDドライブに入れ、「フロッピーの取りだし」を押してディスクをアンマウント(マウント解除)し再度「再起動」を選んで下さい。
 再起動してプロセスが停止し、コマンド入力待ち画面になったら「E:setup」と入力すれば、あとはディスクのチェック、キーボードの選択(ここはスペースキーでOKです)を経てWindowsのセットアップ画面になります。あとは画面に指示にしたがってインストールしましょう。

 無事インストール終了したら、やっておくことがあります。これはそのままでも使用はできますが、Mac側とのマウスの往来やファイルのやり取りは出来ないからです。
 この対策は.........まずWindowsを終わらせるときに「option」キーを押して、「Dドライブ」に「Extras」というハードディスクイメージを選んで再起動しましょう。起動したら「マイコンピュータ」から「Dドライブ」を選択。この中にある「vpc3add」(VirtualPC3.0の場合)というファイルがありますのでこれをダブルクリック。そしてWin側のアップデートを行います。そうすることによって、再度Mac間とのマウスの行き来やファイルのやり取りが可能になります。
#尚、途中でVPCのウィンドウから逃れたい場合は、「Comandキー(アップルマーク、花模様のついたキー)」を押せばマウスはMac側に戻ってきます。このときにVPCのウィンドウから外れることが可能です。

 尚、VPC4.0以降は新規インストールの場合にある種のトラブルが報告されています。FAQsにある、VirtualPC4.0でのWindows95 OSR2インストール時のディスプレイ設定の障害や、 VirtualPC4.0でのWindows95 OSR2におけるディスク性能低下などは参照されるとよいと思います。


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最終更新2000/05/20