カウンセリングの世界からは少し後退。逆に以前のテニスやARの世界に揺り戻しかな。
TVでたまたま趣味の園芸を見たら、「ドフトボルケ(Duftwolke)の香りが最高で、その香りを真似て真夜というバラを作った」という人が出ていた。
バラの花の香りが好きと言いながら、バラの香りについて全く無知だったので調べてみた。
バラには10の香調と、これらの香調を組み合わせた7の香りタイプがある。
香調は、ダマスク・スウィート、フルーティ・フローラル、スパイシー、ハーバル・グリーン、ウッディ・ハニー、ティー・バイオレット、フレッシュ・グリーン、ティー・フェノリック、ミルラ、ロージー・ワックス。
いわゆるバラの甘い香りはダマスク・スウィートの香調。
香りタイプは、ダマスク・クラシック(ダマスク・スウィート基調にティー・バイオレットとフレッシュグリーン)、ダマスク・モダン(ダマスク・スウィート基調)、ティー(ティー・フェノリック基調)、フルーティ(ダマスク・スイート基調にウッディ・ハニー)、ブルー(ダマスク・スイートとウッディ・ハニー)、スパイシー(スパイシー基調にダマスク・スイート)、ミルラ(ダマスク・スウィート基調にハーバル・グリーン、そしてミルラ)。
一番好きな香りのブルー・ムーンは「ブルー」のタイプ、「青バラ系の品種は、類似した香気を持っているダマスク・モダンとティーの香りが混在する」。いわゆるバラの甘い香りに、木香とハチミツの香り。
また、他で好きなクリムソン・グローリーは「ダマスク・モダン」のタイプ、「ダマスク・クラシックの香り成分を受け継いでいるが、より情熱的で洗練された香り」。ほぼダマスク・クラシックのみの香り。
ケーニギン・ベアトリクスはフルーティ、前述のドフトボルケもフルーティ。
前述の7の香りタイプに加えてブルガリアン・ローズの香りを香料で再構築した『RoFiC Beans 香りのタワー』(1,600円)を買ってみたい。
[2012/6/3]
実は最近、アキバのメイドカフェ関係の仕事をしていて、18日から27日までキュアメイドカフェの「あっちこっちカフェ」というイベントで、キャラクタのARが楽しめるようになってる。
それでアキバを調べていたら、うさぎカフェ「キャンディフルーツ
うさぎの館」を発見!
平日の60分で1,600円の基本コースならかなり遊べそう。
メイドさんもいるみたいだけど、断然メイドさんよりうさぎ!
ホランドロップかネザーランドか迷いそう。
さすがにイングリッシュロップのようなでかいうさぎはいないだろうな。
と書いてたら、横浜れおんにマツコというフレンチロップがいるらしい。
[2012/5/22]
エイチシーというアーティストが、性が制作の邪魔をしないように男性器を切除。
その資金の回収もあって、切除した男性器の食事イベントを開催したらしい。
試食した人によると、ゴムのように硬くて食べられるものではなかったようだ。
整形をするとかチップを埋め込むとか、身体を加工するアーティストは多いが、作品の制作を理由として身体を加工したアーティストは聞いたことがない。
しかし、そもそも外性器だけでなく脳も性ホルモンの影響で発達するので、作品の制作を理由とするなら脳の切除も必要だと思う。
[2012/5/17]
手の近くのおっぱいに触ってしまったとき、私の意志でおっぱいを触ったのか、それとも私の意志に反しておっぱいを触ってしまったのか。
実験してみよう。
1)手で触ろうとする意志の時刻を調べるために、触ろうと思ったときに時計を見て覚えておくことで時刻を測定する
2)手で触ろうとする脳の活動の時刻を調べるために、EEG(脳波)から準備電位の現れた時刻を測定する
3)手で触った時刻を調べるために、手からEMG(筋電)の現れた時刻を測定する
被験者はおっぱいを触りたいと思ったときに触って良い。
1)2)3)の時刻の前後関係はどうなるだろうか?
おっぱいを触ろうと思って、脳に準備電位が現れ、手がおっぱいを触ると、1)→2)→3)の順序となる。
神経生理学者のBenjamin
Libetの実験によると、
2)→1)→3)であることが確かめられた。
脳に準備電位が現れた後に、おっぱいを触ろうと思い、そして手がおっぱいを触ることになる。
つまり、おっぱいを触ろうと思う前に、そのための準備が脳でなされているのだ。
意志が関与しなくても実行できるような習熟した行為は、環境からの刺激によって起動される。
心理学者のJames Gibsonのアフォーダンスの概念を用いれば、習熟した行為は環境によってアフォードされる。
では、そこにおっぱいがあっても、触りまくってしまわないのはなぜだろうか?
脳に準備電位が現れてから、手が触るまでの間に、前頭前野でその行為を禁止できるらしいと言われている。
ただし、アルコールのようなダウナーで脳、特に前頭前野の活動が抑制されているときは、この行為の禁止も抑制され、おっぱいを触りまくってしまうかもしれない。
実際に前頭前野の障害による環境依存症候群(environmental
dependency syndrome)に利用行動(utilization behavior)というものがある。
例えば、目の前にティーバッグがあると、自分の意志とは関係なく、ティーバッグがなくなるまでお茶を入れてしまう。
最初の疑問に戻ると、今この文章を書いている「私」、その「私」でない私がおっぱいを触ろうとして、「私」はそれを止めなかったことになる。
「私」の意志はどっちだ?
さて、催眠家のMilton
Ericssonによると、習熟した行為の中断によって、変性意識(催眠)に誘導できるらしい。
おっぱいを触ろうとして、その行為が他人によって中断されたとき、どんな世界へ誘われるのだろうか?
[2012/5/8]
★うさぎ島(大久野島)
うさぎのいない生活は、癒されることなくつらい。
大脳辺縁系に比べて大脳新皮質の発達が未熟な、頭悪くて感情だけの動物だけど、見た目が圧倒的に可愛いすぎる。
わらわらと現れるうさぎ達に囲まれて過ごしてみたい。
★La La La Human Steps公演会場
90年代に大好きだったWilliam Forsytheについていけなくなって、最も好きなダンスカンパニーとなったLa
La La Human Stepsも、2008年のさいたま芸術劇場での"Amjad"を最後に観ることができていない。
やはりモントリオールに行くしかないのか。
★James Turrell / "Roden Crater"
もう10年以上前から行きたい行きたいと唱えていながら行けていない。(行けるのか?)
最も尊敬するアーティストで、知覚を深く探求した作品は、体験しない限り決して理解することはできない。
アルゼンチンにできた“The James Turrell Museum”は遠すぎてきっと行けない。
http://www.youtube.com/watch?v=xp_luTUhFnM
近場(?)で体験できる好きな作品は、埼玉県立近代美術館の"Telephone
Booth"と、直島の地中美術館の"Open
Field"。
★Mark Rothko /
"Rothko Chapel"
最も好きな画家、しかし"Rothko Chapel"の作品はほとんど黒一色の単調な作品。
90年代後半に初めて訪れたとき、自分のすべてが許され受け入れられる体験をした。
もう一度訪れたとき、受け入れてもらえるのだろうか?
[2012/5/6]
第8回『500個の風鈴の音を聴く』が開催されます。
今年も七夕の頃ですが、始まりが早いため、試験的に三週間の開催です。
最終日が土曜となりますのでご注意ください。
昨年の台風で桜の樹が倒れてしまい、どのように吊るすか、今から頭を痛めております。
このイベントを始めるきっかけとなった『屋久島で500個の風鈴を聞く』を書かれた作家の駒沢敏器さんが昨年に亡くなられました。
すごく悲しいです。
ご冥福をお祈りいたします。
今年もよろしくお願いいたします。
■■■■■ 2012年開催内容 ■■■■■
期間:2012年7月1日(日)から21日(土) (21日(土)は18時まで)
場所:池上本門寺
(アクセス:http://www.honmonji.or.jp/01what/07access/access_index.html)
主催:『500個の風鈴の音を聴く』実行委員会 、イキイキ推進委員会
協力:池上本門寺(http://www.honmonji.jp/)2012年も池上本門寺とイキイキ推進委員会のご協力のおかげで、上記のように『500個の風鈴の音を聴く』を開催することとなりました。
テーマは「人と人のつながり、人と自然のつながり」です。
風鈴の短冊に描かれた願い事が、風鈴の音の響きにより繋がっていきます。風が弱いときには、風鈴の音から風の動きが感じられます。
風が強いときには、風鈴の音の異次元のような共鳴の世界を体験できます。
風がないときには、残念ながら何も聴こえません。(笑)開催中の週末には風鈴の短冊に絵を描くワークショップを現地でゲリラ的に開催いたします。
短冊に描いた願い事は良く叶うと評判ですので、ぜひ皆さんも描いてみてくださいね。
2011年東日本大震災追悼法要
[2012/5/3]
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」の『覚悟をもって、我が道を行く 日本料理人・山本征治』を観た。独創を求めるのではなく、未来の伝統となる新しい技法を探求する姿は、技術の研究開発と相通じるところがあり、そのスピリッツに揺さぶられて号泣してしまった。
お前に、何ができるのか
今 自分にできることがあるだろう
そこを気づかないのかと
そこを発見しようとは思わないのかと言われているような気がするんですよね
先人たちが
自分たちの時代には
そこまでできなかったって悔しがる
自分もあんなことをしたかった
でもできなかったんだよ
というものを自分たちが
残していかなければ
自分が料理人として 今 生きている
その生きた幅を示すことができないですよね
[2012/4/14]
ギズモード・ジャパンの記事に『狙った相手のおしゃべりが止まる発話阻害銃「SpeechJammer」』。
べらべら喋っている人に向けて発射すると、喋りがピタッと止まるそうだ。
元論文は2010年12月に福島県で開催された18th Workshop on Interactive Systems and Software (WISS 2010)のデバイスインタラクションのセッションで発表された産業技術総合研究所の栗原一貴さんとお茶の水女子大学の塚田浩二さんの「SpeechJammer:聴覚遅延フィードバックを利用した発話阻害の応用システム」。
発話に対して数百ミリ秒程度の遅延を加えて聞かせるという「聴覚遅延フィードバック (DAF:Delayed Auditory Feedback)」が発話を阻害することが知られており、従来は吃音症(どもり)の矯正に使われていたのを、SpeechJammerではそのまま発話阻害に使おうとしている。
「悲しいから泣くのか、泣くから悲しいのか」などもそうだが、人間は脳内のフィードバックではなく、外部の感覚器官を使ったフィードバックを意外と使っている。
基本的には指向性マイクと指向性スピーカーという「ローテク」で、このような面白い研究をしているのは素晴らしいと思う。
Benjamin Libetの「1979年の意識の遅れに関する知覚の実験」で、人間の知覚が現実から0.5秒遅れているにもかかわらず、自分ではそれを知覚できないことが明らかにされたように、人間の知覚は時間的に微妙なバランスの上で成り立っている。
人間を深く理解できれば、現在の技術でもまだまだ面白いことができるのだろうと思う。
ただ、SpeechJammerは音声の重畳を有害なものとしているが、それはターンテイキングが必要なダイアローグ(対話)などコミュニケーションの一部であり、シンローグ(協話)とか同時発話が許容されるコミュニケーションの活性化には別の銃が必要なのだろう。
[2012/3/10]
作家の駒沢敏器さんが(恐らく母親に)絞殺された。
毎年の七夕の頃に開催している『500個の風鈴の音を聴く』イベントは、駒沢敏器さんがHot
Wired 日本版の「生命の音」に書いた『屋久島で500個の風鈴を聞く』を読んだのが始まりだった。
ほぼ同じ世代だし、先週は入院した母親を病院に見舞っただけに考え込まされた。
「屋久島の森に風鈴」 (『地球を抱いて眠る』、小学館文庫)
[2012/3/9]
東京カワイイTVの2月25日(土)の放送は、「ディープでリアルな新ラバーSTYLE」ということで、メインはラバードレス特集。
ラバーのTシャツを人からプレゼントされたことはあるが、ラバーは汗を吸わないし、体に貼りつくので着心地は良くない。
しかし、最近の新しいデザインやレディーガガの衣装などで、これまでのフェティッシュの世界から広がっているらしい。
エッジが効いたものの組合せということなのか、いくつかのAR(拡張現実感)モノを紹介していた。
●魔法の鏡「ARミラー」@SHISEIDO THE GINZA
ボックスに収めたPCとウェブカム、カメラから顔のパーツを認識して、リップやチークなどを化粧する。
バーコードリーダで商品を読み取ることで、様々な商品を気軽に試すことができる。
さらに、実際にメークするサービス、写真を撮るサービスも併設している。
●メガネシミュレーター「Zoff Mirror」
メガネの試着シミュレータ。
顔の回転に対するフィッティングに多のエラーはあるもののリアルタイムに追従している。
●バーチャル試着「YUMETENBO Collection -夢コレ-」
iPhoneアプリ、自分の全身写真を撮って、商品をバーチャル試着、twitterやfacebookに投稿したり、気に入れば商品をカートに入れて購入できる。
[2012/2/26]
2月12日に放送されたNHKスペシャル「ここまで来た!うつ病治療」をやっと観た。
大ざっぱには知っていた内容だが、メカニズムの説明など予想外に面白かった。
うつ病の治療の基本は不安や恐怖などネガティブな感情を司る大脳辺縁系の扁桃体の暴走をいかに抑えるか。
最初のトピックはハーバード大学のアルバロ・パスカルレオーネ教授の研究。
従来は脳機能解析に利用されてきたMagnetic Stimulation:経頭蓋磁気刺激)による治療法。TMS(Transcranial
判断や意欲を司り、扁桃体の暴走を抑えるDLPFC(Dorsolateral Prefrontal Cortex:背外側前頭前野)に着目し、TMSでDLPFCを活性化することにより、扁桃体の暴走を抑えられるようにする。
日本では横浜の芹香(さんこう)病院でTMSによる治療の研究が行われている。
2番目のトピックはエモリー大学のヘレン・メイバーグ教授の研究。
従来はパーキンソン病などの治療に利用されてきたDBS(Deep Brain Stimulation:脳深部刺激)による治療法。
脳に電極、胸に駆動するためのバッテリーを埋め込み、DLPFCや扁桃体の活動を調整する脳の25野を微弱電流で刺激する。
3番目のトピックは日本の山口大学医学部附属病院での診断。
従来のDSMなどで確立された問診による診断での誤診をなくすために、NIRS(Near-infrared Spectroscopy:近赤外分光法)による脳血流の変化を利用している。
発話時の脳血流の変化が、うつ病では増加しないのに対して、躁うつ病は単調に増加、統合失調症はランダムに増加する。
4番目のトピックはピッツバーグ大学のグレッグ・シーグル准教授の研究。
カウンセリングによる脳活動への影響を、扁桃体の活動の変化などで調べている。
認知行動療法によるカウンセリングは、DLPFCの感情のコントロールを強化する。
5番目のトピックはローリュット脳研究所のウェイン・ドレベッツ教授の研究。
うつ病の予防の目的で、扁桃体の活動のバイオフィードバックを使って、DLPFCの活性化をコントロールできるようにしている。
うつ病の治療法、特にカウンセリングの理論は科学的とは言えず、科学的な手法としても大規模実験による統計的手法ぐらいしか利用できていないので、このような脳のメカニズムの解明が進むことは非常に望ましいと思う。
[2012/2/18]
最近、7年ぶりにテニスを復活させてみた。
スクールの中級で軽くと思ったら、ボールを見ると本能的に走ってしまい、軽い肉離れをしたため、テーピングをしつつ体を慣らしている。
しかし、テニス理論が昔とは変わっている。
体重移動をせず体の軸の回転で強烈な球を打てるようになったことで、少なくともシングルスではネットプレーは全滅した。
スプリットステップやキャリオカステップも使われなくなってしまった。
僕がテニスを始めたころはウッドから新素材への移行期だった。
体を横向きにして膝を曲げるとか、打球方向に体重移動するとか、ラケットは打球方向に真っすぐにとか、教わって教えてきた。
でも、トッププロはオープンスタンスでトップスピンを打ち出して、僕らもそのまねをしたものの、やはり体重移動は打球方向にして、ラケットは下から上に振り上げていた。
強烈な球が打てるかどうかはともかく、バックハンドはシングルハンドなので無理だが、フォアハンドは体重移動をせず体の軸の回転で打てるように練習中。
[2012/2/18]
若い同僚とお昼を食べた後に最後の晩餐の話になった。
美食家の彼は次々と美味しそうな食べ物を挙げていく。
「それで死ねる?」と訊いたら、「あとは最愛の人と一緒に食べることかな」と答えた。
最後の晩餐を誰と食べるかなんて考えたことはなかった。
確かに誰と食べるかは、とても大切なことだと思う。
僕は今もそうだろうけど、これまで数知れぬほど色んなものを傷つけてきたから、最期ぐらいは少しでも傷つけないように、最後の晩餐には何も食べないことにしている。
でも「ひもじいね?」と話せる相手がいたら素晴らしいかもしれない。
[2012/2/10]