で、久しぶりにnature.comから。 Swine flu reaches into the lungs and gutと言う話。フェレットの研究で、新型インフルエンザの感染場所がまた分かってきているという事のようで。
読んでみますと......ブタインフルエンザウイルスは呼吸器系の奥深くまで入り込み、そして遠く腸にも至る事ができる − この発見は何故この病気の症状が季節性のインフルエンザと違うのかを説明する事ができるだろう。
二つの別個のグループが、フェレットを使ってどのくらいインフルエンザA(H1N1)ウイルスの毒性があり、どのくらい容易に感染するのかを調べた。それら研究の一つはCenters for Disease Control and PreventionのTerrence Tumpeyと同僚らによるもので、Scienceに発表された。Tumpeyのチームは三種類の異なるブタインフルエンザと、一つの「季節性」インフルエンザウイルスの小滴(droplets)を、フェレットの鼻先においた。いくつかのフェレットは他の未感染のフェレットと同じケージに入れられ、そしていくつかのものは他のフェレットに隣接するケージにおかれて、一緒のケージにはいないが同じ空気を吸うような状態にしておいた。
この実験では、ブタインフルエンザ種に感染したフェレットは、通常のインフルエンザに感染したものよりも体重の減少が大きく、そしてそのブタインフルエンザは通常の季節性インフルエンザに感染したフェレットの肺に奥深くに入り込み、あるケースでは腸にまで達していた。この記録は、ヒトにおいてある患者が嘔吐と下痢の症状を示したと言う観察と対応するものとなる。第二の研究はErasmus University Medical CenterのRon Fouchierと同僚らもまた、このウイルスが肺に浸透する(penetrated)事を示した。「これは初めて(ブタインフルエンザが)どのくらいの毒性を本当に持っているのかを示したものだ」とFouchierは言う。「この分野において結論を描く事は難しい。」
フェレットはヒトと症状が似ていて、両種における症状の期間の傾向も似てる為に、長くインフルエンザの動物モデルとして使われている。
Tumpeyの研究はこのウイルスは季節性インフルエンザほど効率的に動物間での感染は行えない事を示したが、しかしScienceに発表されたFouchierの結論では、このウイルスは季節性インフルエンザとまさに同じくらいお効率で感染する事を示唆した。
この不一致はFouchierが違うブタインフルエンザのサンプルを使った、あるいはフェレットがわずかに異なっていたからだ、とFouchierは言う − 彼のフェレットはくしゃみを多くした一方、Tumpeyのはそうではなかった。Fouchierの実験はまたわずかに違いがある − 例えば、彼は他のフェレットと直接的な接触をしていない。
Tumpeyは、このウイルスが感染に100%の時間をかけない事は、それは新しい宿主に適応するようにまだ変化する事を示している、と言う。「我々はそれがまだ完全にヒトに適応していると考えていない」と彼は言う。
このウイルスは感染の大半で深刻な症状を起こしていないが、これは恐らく変化するだろう。両方の研究ともに、特に北半球の冬において、ブタインフルエンザへ目を向け続ける必要がある事を強調している、とTumpeyは言う。「我々はこのウイルスがその病気を起こす能力を増す事を心配している。」
異なる種のインフルエンザウイルスは、継続的に組み換え(reassortment)と呼ばれる過程に置いて、それら自身の遺伝子を交換している。Fouchierは、彼がテストしたブタインフルエンザウイルスは、特定のトリインフルエンザウイルスの遺伝子を持っており、それは恐らくはこのウイルスが現在暖かい状態でのみ成長する事を意味するのだろう、と言う。もしその遺伝子がより冷たさに耐性のあるヒトのバージョンに変異すれば、このウイルスは鼻腔において成長し、そしてより容易に拡大するであろう。彼は現在この変異を持ったウイルスのバージョンを作っており、そして彼のフェレットのモデルに使ってどのくらいこの動物に影響を与えるのかみている最中である。
これらの二つの研究は科学者達に、将来におけるブタインフルエンザの監視の手助けとなるだろう、とNational Institute for Medical Researchのウイルス学者であるJohn McCauleyは言う。彼らが出会うであろう変異したバージョンと比較するための「基準を提供する非常に有用なものとなる」と彼は言う。「我々はこれらの研究を行い続ける必要がある」とMcCauleyは付け加える。