〜ベンチマーク結果〜

〜Version6.0以降〜


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実機のDOS/Vマシンのベンチマーク結果はこちらにあります。

また、Version1.01〜2.13のベンチマーク結果はこちらに、3.0xの結果はこちら、4.0xの結果はこちら、5.0xの結果はこちらにあります。
(高速化へのヒントが含まれています。御参考に)

・使用しているベンチマークソフト

 従来とは方式を変更しています。使用ベンチマークソフトは以下の通り。

 以上で入手が可能です。
 また、インターネット上の「ソフトウェア」サイトや、各コンピューター雑誌での入手も可能のようです。

 「HDBENCH」は、CPUの計算能力、描画の能力、ディスクのアクセス速度(KB/sec.)、メモリーへのアクセスをそれぞれ計算します。
 「Super_pi」は、単純に「π」計算を行い、指定された桁数を計算するまでの早さを測定します。CPUの計算能力の単純な比較が可能となります。
 「がんぶるベンチ」は、シューティングゲームをベースとしたベンチマークソフト。fpsを測定します。

 各測定に共通する設定



環境その1
機種CPU2nd Cache/3rd Cache内臓メモリーMacOSHDD接続環境Video Card
PowerMacG4(DVD model)
(Sawtooth)
Sonnet ENCORE/ST G4
PowerPC G4/1GHz
256KB
2MB(500MHz)
576MBMacOS 9.2.2J
MacOS X 10.2.3(6G30)
内臓Ultra ATA/66(60GB/60GB)
(MASTER接続)
GeForce3(64MB)
VirtualPCVPC稼働OSHDDイメージWinodwsメモリーVRAM割当ベンチソフトFormatter
6.0.1-JWindows95 OSR2350MB64MB4MBHDBENCH2.61
HDBENCH3.30
Super_pi
がんぶるベンチ
ドライブ設定2.0.3

結果

HDBENCH 2.61
ALL浮動小数点整数演算メモリー矩形テキストスクロールDirectDrawREADWRITE
MacOS 9.2.2J16522382614921426708802027149935264221368910078
MacOS X16056376874860525666742326739433265181054411824
MacOS 9.2.2J
(5.0.4)
16756383984961726680974730678934268221264111376
MacOS X
(5.0.4)
1502136233476212383476142619624022715111299941


HDBENCH 3.30
ALLCPUメモリーVIDEODISK
ALLIntegerFloatReadWriteRead&WriteRectangleTextEllipseBitBltDirectDrawREADWRITECopy
MacOS 9.2.2J145523078628377977327889149485334694813502822219433184509908
MacOS X11691303862794692622539414118453861961297284181931287914273
MacOS 9.2.2J
(5.0.4)
13965310692836897262784914936655179574982902320524162077046
MacOS X
(5.0.4)
124772979626942859223334133074784630510382131522619108325119


Super_pi
1.6万桁3.2万桁6.5万桁13万桁26万桁52万桁104万桁
MacOS9.2.2J00:0300:0800:1400:2800:5902:1305:10
MacOS X00:0600:1400:2500:4801:3703:3107:52
MacOS 9.2.2J
(5.0.4)
00:0300:0800:1400:2800:5902:1305:14
MacOS X
(5.0.4)
00:0700:1800:3000:5501:5103:5908:49


がんぶる ベンチ(fps)
MacOS9.2.2JMacOS XMacOS 9.2.2J
(5.0.4)
MacOS X
(5.0.4)
フルスクリーン64.255.565.347.7
解像度調整60.554.461.548.0
Window63.849.264.441.0




・コメント
 VPCのメジャーアップグレード版。
 Dockへの対応やMacOS 10.2.3以降での速度向上、ディスクイメージをMacOSでマウントできるなど、新機能を充実させています。前バージョンにあった「解像度切り替え」時の「今後は表示しない」の問題は解決し、CD-DAも1回で切れずにちゃんとリピートする様に修正されたようです。
 尚、6.0で日本語での翻訳に云々、と言うことで6.0.1にアップグレードしてからベンチをとりました。

 最初に注意事項を。
 VPC6.0になるとHDDイメージが新しいフォーマットに変換されるのですが、この際にディスクイメージの名称に2バイト文字があると正常に変換がされないので、必要に応じて事前に削っておくことをお勧めします。もし、失敗したら、対処後にVPCのリストから「新規」から再設定してやる必要がありますので気をつけてください。

 ベンチを見ると、全体的にMacOS Xへの最適化が進んでいることがわかります。
 HDBENCH330ではALLの数字が落ちていますが、これはDISKのWRITEとCOPYが悪いだけで、他の項目は以前に比べて概ね悪くないか上回る数値となっています。CPU関係は概ね上昇傾向で、Super_piもこれを反映しているように見えます。また、描画関係はDirectDrawなどで向上しており、がんぶるベンチでは20%近いの向上が見られています。
 対して、MacOS 9.2.2Jでは大差はないかやや落ち気味の傾向がみられています。とは言えど、そう大きな差があるとは思いませんが。ただ、がんぶるを見ていると、フルスクリーン(調整無し)の数字は良いですが、間引きが大分大目に見えたのが気になるでしょうか。Windowか調整したほうが良い感じもします。実用としては、ですが。

 とりあえず、MacOS Xへの浸透性をより深めたのは確かな様です。
 機能の追加も大分ありますので、使い方によってはかなり使い勝手が良くなるでしょうか。ただ、MacOS Xでは「がんぶる」の結果の通り少しWindowモードでは他に比べると辛そうですので、そういう点ではマシンパワーと相談、と言うことになるかもしれません。

 尚、いくつかのソフトに関してですが。
 MacOS 9はまだ問題は「少ない」のですが、MacOS Xではゲームの場合、CD-DAでないと音が飛んだりすることがあります。また、AVIファイルなどの再生は「ストップ&ゴー」的な動きは相変わらずですので、やはり向かないといえます。物によって違うので、ここら辺は各自で、と言うことになりますけれども。
 ま、重いと思ったらMacOS 9で、と言う感じでしょう。
 尚、ビジネス系は概ね問題はないようです。純粋にパワーが試されますが、個人的には350MHzのMacOS 9よりも高速な環境のため、あまり苦労はしないという感じです。



環境その2
機種CPU2nd Cache/3rd Cache内臓メモリーMacOSHDD接続環境Video Card
PowerMacG4(DVD model)
(Sawtooth)
Sonnet ENCORE/ST G4
PowerPC G4/1GHz
256KB
2MB(500MHz)
576MBMacOS X 10.2.4(6I32)内臓Ultra ATA/66(60GB/60GB)
(MASTER接続)
GeForce3(64MB)
VirtualPCVPC稼働OSHDDイメージWinodwsメモリーVRAM割当ベンチソフトFormatter
6.0.1-JWindows95 OSR2350MB64MB4MBHDBENCH2.61
HDBENCH3.30
Super_pi
がんぶるベンチ
ドライブ設定2.0.3

結果

HDBENCH 2.61
ALL浮動小数点整数演算メモリー矩形テキストスクロールDirectDrawREADWRITE
MacOS X16416377644853325260741726669369258171159613725
10.2.316056376874860525666742326739433265181054411824


HDBENCH 3.30
ALLCPUメモリーVIDEODISK
ALLIntegerFloatReadWriteRead&WriteRectangleTextEllipseBitBltDirectDrawREADWRITECopy
MacOS X11729306352793892572569414315469763221254284181889592824140
10.2.311691303862794692622539414118453861961297284181931287914273


Super_pi
1.6万桁3.2万桁6.5万桁13万桁26万桁52万桁104万桁
MacOS X00:0600:1500:2500:4801:3703:3207:55
10.2.300:0600:1400:2500:4801:3703:3107:52


がんぶる ベンチ(fps)
MacOS X10.2.3
フルスクリーン54.355.5
解像度調整54.854.4
Window49.649.2




・コメント
 MacOS Xのアップグレードに関連して計測したベンチ。よって、MacOS Xのデータのみ更新。
 あまり変化はない様にも見えますが........若干DISK関係が変わったような、しかし変化はないような? 「がんぶる」はやや傾向に変化があるようにも見えますが、そう大きなものとは言い切れないようです。



Disk Utility
環境その3
機種CPU2nd Cache/3rd Cache内臓メモリーMacOSHDD接続環境Video Card
PowerMacG4(DVD model)
(Sawtooth)
Sonnet ENCORE/ST G4
PowerPC G4/1GHz
256KB
2MB(500MHz)
576MBMacOS X 10.2.6(6L60)
MacOS X 10.3(7B85)
内臓Ultra ATA/66(60GB/60GB)
(MASTER接続)
GeForce3(64MB)
VirtualPCVPC稼働OSHDDイメージWinodwsメモリーVRAM割当ベンチソフトFormatter
6.0.1-J(10.2.6)
6.0.2-J(10.3)
Windows95 OSR2
Windows98SE(10.3のみ)
350MB64MB(Win95)
256MB(Win98SE)
4MBHDBENCH2.61
HDBENCH3.30
Super_pi
がんぶるベンチ

結果

HDBENCH 2.61
ALL浮動小数点整数演算メモリー矩形テキストスクロールDirectDrawREADWRITE
10.3(95)1572937733497202547065044478951242151021812018
10.3(98SE)1785355222492862448166902512916126816112648420
10.2.61566337443487292530373815399241260181115410556
10.2.416416377644853325260741726669369258171159613725


HDBENCH 3.30
ALLCPUメモリーVIDEODISK
ALLIntegerFloatReadWriteRead&WriteRectangleTextEllipseBitBltDirectDrawREADWRITECopy
10.3(95)10352306602812493598546144373733591111942451515804104322418
10.3(98SE)99463093218795116221054418933396862971251282151542397382051
10.2.611438305562792593072539414211459491831235279181708594224271
10.2.411729306352793892572569414315469763221254284181889592824140


Super_pi
1.6万桁3.2万桁6.5万桁13万桁26万桁52万桁104万桁
10.3(95)00:0700:1600:2800:5201:4603:4708:24
10.3(98SE)00:0800:1700:2900:5401:4903:5208:36
10.2.600:0600:1500:2500:4801:3703:3207:54
10.2.400:0600:1500:2500:4801:3703:3207:55


がんぶる ベンチ(fps)
10.3(98SE)10.3(95)10.2.610.2.3
フルスクリーン46.547.054.054.3
解像度調整49.847.355.254.8
Window43.443.049.449.6




・コメント
 MacOS 10.2.6のデータは、以前ベンチをとってからの未公開分です。
 MacOS 10.3がメインですが、今回は95だけでなく、98SEのベンチも計測してみました。全体的に数値は減少傾向でメモリーのWrite、Direct Draw、描画関係、そしてDiskのREADとCopy関係が顕著に落ちているようです。Super_piやがんぶるも軒並み減少。ただ、体感的には特にそう大きな変化を感じないので、あまり問題はないのかも知れませんが。
 ある程度、OSとの親和性に問題があるのかも知れません。ここら辺はアップデータを待つ事となるでしょうか。

 なお、95と98SEの違いはなかなか面白いといえるかもしれません。
 HDBENCHのバージョンで傾向が逆ですが、CPUの浮動小数点関連に差が生じるようです。また、メモリー関係の扱いは95よりは98SEの方が優れている傾向になるといえるのでしょう。描画も全体的には98SEの方が優れているといえます。HDBENCH330でのALLのスコアの低さは数値が大きく変化する原因となるDISKの項目で95を下回るのが原因と考えられますが、総じて98SEの方が良いのかもしれません。
 もっとも、Super_piのスコアの悪さはHDBENCHなどの数値からでは説明がつきませんが.......



環境その4
機種CPU2nd Cache/3rd Cache内臓メモリーMacOSHDD接続環境Video Card
PowerMacG4(DVD model)
(Sawtooth)
Sonnet ENCORE/ST G4
PowerPC G4/1.4GHz
256KB
2MB
576MBMacOS 9.2.2
MacOS X 10.3.3(7F44)
内臓Ultra ATA/66(60GB/60GB)
(MASTER接続)
GeForce3(64MB)
VirtualPCVPC稼働OSHDDイメージWinodwsメモリーVRAM割当ベンチソフトFormatter
6.0.3-JWindows98SE350MB256MB4MBHDBENCH2.61
HDBENCH3.30
Super_pi
がんぶるベンチ
Disk Utility
※Windows95が起動せず。両OSともに、Windows98SEを使用。
※過去のデータにおけるMacOS 9.2.2は「環境その1」を流用しているため、単純比較は出来ない(Windows95のデータ)。

結果

HDBENCH 2.61
ALL浮動小数点整数演算メモリー矩形テキストスクロールDirectDrawREADWRITE
1.4GHz
(9.2.2)
2584078648696553288710487337513518364301715213526
1.4GHz
(10.3.3)
24360776116880334532904737051278634725133849200
1.0GHz
(9.2.2/95)
16522382614921426708802027149935264221368910078
1.0GHz
(10.3/98SE)
1785355222492862448166902512916126816112648420


HDBENCH 3.30
ALLCPUメモリーVIDEODISK
ALLIntegerFloatReadWriteRead&WriteRectangleTextEllipseBitBltDirectDrawREADWRITECopy
1.4GHz
(9.2.2)
1609943352268801059529126166786963933765431231170832153512351
1.4GHz
(10.3.3)
1304943584263891248333381199636178859817773392517279109632278
1.0GHz
(9.2.2/95)
145523078628377977327889149485334694813502822219433184509908
1.0GHz
(10.3/98SE)
99463093218795116221054418933396862971251282151542397382051


Super_pi
1.6万桁3.2万桁6.5万桁13万桁26万桁52万桁104万桁
1.4GHz
(9.2.2)
00:0200:0600:1200:2100:4501:4204:07
1.4GHz
(10.3.3)
00:0700:1400:2100:4001:2002:5306:28
1.0GHz
(9.2.2/95)
00:0300:0800:1400:2800:5902:1305:10
1.0GHz
(10.3/98SE)
00:0800:1700:2900:5401:4903:5208:36


がんぶる ベンチ(fps)
1.4GHz
(9.2.2)
1.4GHz
(10.3.3)
1.0GHz
(9.2.2/95)
1.0GHz
(10.3/98SE)
フルスクリーン83.072.864.246.5
解像度調整76.568.260.549.8
Window83.463.263.843.4




・コメント
 4割のクロック上昇を受けてとったベンチマークテスト。
 全体的に計算してみると大体3割前後パワー上昇を得られ、その他ではそれ以上のパワーアップもある様子。そういう意味ではほぼ順当なパワーアップを得られたかもしれません。CPUはもちろん、描画も向上しているようで、トータルパワーを測るのによいとしている「がんぶるベンチ」でも大分良い感じになっていました。特に9.2.2環境ではがんぶるベンチの速度では「速過ぎて遊ぶのが辛いかも」と言う感じです。

 実際の使用感で見ると、MacOS 9.2.2ではかなり「完成」した速度といえます。
 例えば描画関係が上がっているために、3Dカード必須のゲームは論外としても、MPEGの再生(例えばヴェドゴニアのオープニングムービー)など、小さいサイズなら大分問題なく再生できます。変化が激しいところはちと苦しいようですが。描画に伴うこま落ちも大分減り、かなり使えるといえるでしょう。大型ファイルのExcelでも大分よく動きます。
 MacOS Xではゲーム関係で言えば、CD-DAでないものはプログラムに大きく左右されるといえ、音飛びが激しいものもやはりあるようです。が、速度の向上はやはり大きく作用しているようで、大分「選択肢が増えた」感じはします。描画そのものはかなりよくなり、音が飛ばなければ結構普通に遊べる物が出てきたりと、なかなか面白い事になっているといえるでしょう。ビジネス系の物、例えばOfficeはスクロール関係等向上しています。
 他に見ると、VPC上でのエミュレーター、例えばEGGやMSX MAGAZINE復刻版などをみると、MacOS Xではキツイ場面が多いと言えます。MacOS 9.2.2ではかなり遊べるようになっており、EGGは比較的でき、MSX MAGAZINE復刻版でも設定をちゃんと調整すれば結構遊べるものがあります。

 ま、次バージョンがどうなるかは分かりませんけど.......どうなるでしょうか。



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最終更新2004/03/22