to be or not to be 1
去年は青酸化合物の話を何回かしましたが。
ハンス・シェップフがダルムシュタットの工科大学に在任中の事。研究での必要性から、彼が使ったことの無い無水青酸(つまり液化シアン化水素)を使わなくてはならなくなりました。さて、どうしたものかと考えていると.......とある店の懇談会の席上で、ちょうど講義のために大学に来ていたハンス・フィッシャー(ドイツの有機化学者。ポルフィリン構造の研究でノーベル化学賞受賞)に会います。フィッシャーの研究室では無水青酸を使っている事を思い出したから、なのですが.........
さて、シェップフはフィッシャーに安全対策を尋ねてみると、フィッシャー答えて曰く。
「実験着の背中に大きく名前を書いているだけだ!」
to be or not to be 2
同じくハンス・フィッシャーの話。
彼の研究室で、無水青酸を使っていた学生が、フィッシャーの元へ行き、相談事をしました。
青いガーネット
皆さんはアーサー・C・ドイルによるシャーロック・ホームズをご存知でしょう。
はい、「からむこらむ」でもドイルと併せて何回かネタにさせてもらっています。与太で「コティングリー妖精事件」「ピルトダウン原人」など扱い、興奮薬で「The seven-per-cent solution」など何度か登場していただいていますが.......
ところで、シャーロック・ホームズの短編の一つに、『シャーロック・ホームズの冒険』に収められている「青いガーネット」(The Adventure of the Blue Carbuncle)と言う作品があります。ま、各社の本でタイトルが微妙に違うこともありますのですが、たとえば管理人の持っている早川書房ではこのようなタイトルになっています。
しかしこの作品、ちと問題がありまして........